DAYS
第17章 All I Want For Birthday Is M×A
M side
「「おはよー。」」
「おはようございます。」
「おはよう。」
今日は5人のレギュラー番組の収録。
楽屋には、既に来てた
ニノと翔さんの姿。
「相変わらず仲いいですね。」
「そういう二ノもじゃん。
よかったね♪」
雅紀が朝から、ピカイチの笑顔で
言えば、
「ばっ…。
…でも、ありがと。」
珍しく素直な二ノ。
それを感じたのは雅紀も同じだった
みたいで、
「ふふ。二ノ、素直だね。」
そう言って、思いっきり
抱きつきに行ってる。
…腰、大丈夫なのか?
「わっ、やめろよー。」
言ってる割に、顔がにやけてる二ノ。
2人のわちゃわちゃを遠い目で
見てる俺。
それを凄い目で見てる翔さん。
「翔さん、顔、怖い。」
「あっ…。」
気持ちは分かるけど…ね?
自覚ないんだよなぁ、全く…。
「雅紀。」
「んー?」
潤って、♡が付いてそうなくらい
可愛い声で俺の名前を呼びながら
こっちにパタパタと走ってくる。
ね、可愛いでしょ。
椅子に座って、膝の上を
ぽんぽんと叩いて、
「ん。」
「え!?
ここ、楽屋だよ?」
「いいから。ん。」
半ば強引に、腕を引っ張り
膝の上に雅紀を乗せる。
その重みが何だか嬉しくて。
「雅紀はね、自覚が足りない。」
「へ?」
「可愛いんだからね、雅紀は。」
ストレートな言葉で言えば、
「なっ…!
可愛くないから!全然!」
顔を真っ赤にして、否定してる。
そういう反応が可愛いんだけどね。
「腰、大丈夫?」
「あっ…うん。」
思い出したのか、恥ずかしそうに
俯きながら答える。
「あんまり無理すんなよ。」
「うん。
迷惑かけちゃうかも…。」
「いいよ。気にすんな。」
後ろからぎゅーっとハグすれば、
「ふふ。潤、痛いよ。」
って、俺の髪をくしゃってしてくる。
あー、幸せだなぁ、俺。
しばらくこの甘い時間を堪能してたら、
「ここ、楽屋なんで。
そういうのは家でしてもらえます?」
「ひゃぁっ!」
しまった。ここ、楽屋だ。