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DAYS

第17章 All I Want For Birthday Is M×A





今からじゃ予約は難しい、ってなって
リーダーの家に集まることになった。


本当は翔さんが、

「俺の家に来る?」

って言ってたんだけど、
ニノが、


「え、ダメでしょ。
あれも、これも全部出しっぱなしじゃん。」
「あっ…。


ごめん、ダメだわ。」


あれやこれって…。

おたくらは何をなさってたんだ。



俺の家、って言いたいところだったん
だけど。

まぁ…ね。

俺の家も、翔さんの家と同様に
結構凄いことになってるから。


ってことで、リーダーの家に決定。




「「「「お疲れー。」」」」


缶をプシュッと開けて、
喉を潤す。


「何かCMとってる気分。」
「あははっ、確かに。」


お酒が回ってくると、
気分も高揚してくる。


「あ、そろそろ本題に入んなきゃ。」


思い出したように、翔さんが
話題を切り出してくれた。


「そうだった。

で、どんな事するの?」
「それなんだけど…。

ただ、誕生日を祝うのは
物足りないかな、って思うから
結婚式をやろうかと。」


俺たちの関係は、
ちゃんと保証されるものがない。

未来にものを残すことも出来ない。


だけど、思い出なら
いつまででも残るから。


出来ることは全部してあげたい。

いくらでも幸せにしてあげたい。
少しでも幸せを感じて欲しい。



「その準備を色々と手伝ってほしくて。

…ダメ、かな。」


正直、怖かった。

軽蔑とか、されるかなって。


だけど、返事は思ってたよりも
簡単で、嬉しいものだった。


「いいじゃん、結婚式。」
「うん、俺もそう思うよ。」
「相葉ちゃん、喜ぶだろうね。

結婚式に、誕生日に、クリスマス。」
「うん。世界一の幸せ者だね。」


皆の優しい笑顔が暖かくて。


「ありがと…。」
「いいって。

じゃあ、細かく決めないとね。」
「うん。」


お酒も入ってるから、かなり盛り上がって。



…電話の着信にも気が付かないで。




すっかり酔いが回って、
皆リビングでゴロゴロ転がってる。



気が付けば、皆すっかり
その場で爆睡しちゃってた。

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