DAYS
第17章 All I Want For Birthday Is M×A
「わっ。
またお姫様だっこなの?」
「いいから。」
またうだうだ言ってる雅紀を
さらに強い力でぎゅっと抱きしめる。
寝室を出て、真っ直ぐに
リビングへと向かう。
「ねぇ、潤?」
「行こっか。」
リビングのドアに手をかけて、
ドアをそっと開ければ
パーンパーン
「…え?」
「「「お誕生日おめでとう!」」」
「あーんど!」
「「「Congratulations!!」」」
「…え。え?」
雅紀を見れば、
大粒の涙をぼろぼろと流してる。
リビングには、
メンバーのみんな。
「何で…?何でみんないるの?」
「松潤に頼まれたの。
サプライズしたい、って。」
「だから、我々がいるんです。」
「じゃあ、あの日って…。」
「うん。みんなに相談に乗って
もらってたんだ。
そしたら酔って、連絡するの
忘れてて…。
ごめんな。」
「…っ、じゅんー…。」
俺の首に腕を回して、
深い深いキスを雅紀からくれた。
色っぽい表情とぶつかる。
「んんっ、…ふ、はっ。」
「っ…、はっ。
雅紀。」
「もっと欲しい…。
潤、キスして?」
「いいけど…。
みんな、見てるよ?」
「えっ!!
わぁぁぁぁぁぁ!!」
さっきまでのとろん、とした
表情から一転。
別の意味で、顔を真っ赤にしてる。
「続き、してもらっても
構いませんよ?」
「相葉ちゃん、可愛いんだねぇ。」
「リーダー、そんな目で見ない。」
「わぁ、松潤が怖いー。」
「智くんが悪いと思うよ。」
賑やかに盛り上がってくるリビング。
だけど、雅紀の声は聞こえなくて。
「雅紀?」
雅紀の顔を覗き込めば、
「んんー、じゅんー…っ。」
「もー…。すぐ泣くんだから。
せっかくの可愛い顔が
台無しだよ?」
「へ!?」
「笑って、雅紀。」
そう言えば、少し戸惑ってから
最高級の笑顔をくれた。
うん。
やっぱり笑ってる方が似合う。
「大好きだよ。」
「潤っ。っ。」
「我々、忘れられてますね。」
「ひっ!」
忘れてたんかい。