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DAYS

第19章  身長差のない恋人 N×O





「決まった?」
「うん。俺、頑張るよ。」
「そっか。」


頭をくしゃくしゃと撫でてくれる。

いつもなら、

「やめろや!」
っていうところだけど。


照れくさいのを我慢して、
されるがままにしていたら、


「あれ?今日、ニノちゃん大人しいね。」


こんのバカ。


「って。
ニノちゃんが怖ーい。」
「うるさい!」


結局こうなんだよ。コイツは。




気持ちが決まったら、スッキリした。

言おう。

…いつか。



それからは、お酒がすすんだ。

気持ちがスッキリしたから?
いつもよりもお酒が美味しいんだもん。


ほろ酔い気分で、
ずーっと相葉さんにくっついてた。


そしたら、相葉さんがそわそわしてるの。

仕切りに時計を見てるし…。


「あーばさん?」
「ん?」


至って普通ですよ風で返事してるけど、
明らかに変だよ?


「何かそわそわしてない?」
「へっ!?」
「何かあんの?」
「いやっ、あのぉー。」


その時、電話の着信音。


「俺じゃない。あーばさん?」
「あ、俺だ。


やばっ。」


電話出るね。って
急いでリビングの部屋から出てった。


何がやばいんだろ。

そわそわしてたのって
何か関係してんのかな?




「あ、おかえり。」
「…うん。」



電話から戻ってきた相葉さんの顔が
何か凄い顔になってるんだけど…。


「あーばさん?」
「ひっ。」
「ひって…。大丈夫?
何か凄い顔になってるけど。」
「ちょっと、俺帰るね!」
「…帰っちゃうの?」


もーちょっと飲みたかったのに。


「えー、何でぇ?」
「翔ちゃんの機嫌がやばいっ。」
「…?何で翔さんの機嫌が悪かったら
何かまずい事でもあんの?」
「俺の体がもたないの!」


体がもたないって…。




…え?



「え、え。ちょっとそれどういう意味ー」
「とにかく!俺、帰るね!」
「やだぁぁぁ。」

抱きついて離さない。


「もーー!俺、やばいよー!」


相葉さんを正面からぎゅっとする。

身動きが取れなくて、
泣きべそかいてるし。


それがなんとも心地よくて、
そのまま寝ちゃってた。

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