DAYS
第19章 身長差のない恋人 N×O
O side
仕事も終わって、
帰宅した時にはクタクタだった。
そんなに遅い時間にはならなかったけど、
疲れたもんは疲れたんだ。
「もー、寝る。」
寝ると決め込んで玄関を抜け、
その後は寝室に直行。
「おやすみぃ…。」
ベッドサイドに置いてる
ぷーちゃん(羊のぬいぐるみ)に声をかけて
寝る。
はぁ。
今日のベッドも最高だぁ。
って頬ずりしながら。
これ、変態っぽい?
…明日から止めよーっと。
しばらくは夢の中をふわふわしてた。
してたんだけど、
携帯の着信音で一気に引き戻される。
「何時ー…。」
時計をチラっと見れば、
「1時じゃーん。」
誰だよ、俺の睡眠を邪魔するのは。
いいや。無視だ、無視。
布団を頭まですっぽりとかぶって
寝に入ろうとしたら、
また着信音。
その後も、携帯はずっと鳴ってる。
「もーー!」
かばっと体を起こして、
「もしもし!?」
こんな時間に掛けてきやがって、って
機嫌の悪さ全開で電話に出たら、
「リーダぁー…。」
「相葉ちゃん?」
泣いてるみたいな声の相葉ちゃん。
「どうしたの!大丈夫?」
「大丈夫じゃ、ないー…っ。
ニノがっ、ニノがぁぁ。」
「え?ニノ?」
とにかく早く来てって言われて
強引に電話を切られた。
あんな切られ方しちゃったら、
行くしかないでしょ?
人気もまばらな道路を飛ばして、
ニノの家に着いた。
「待ってた!」
「ぅわっ!」
玄関を開ければ、相葉ちゃんが
とびだしてきた。
「どうしたの?」
「これ、助けて。」
相葉ちゃんの指さす先にはニノ。
相葉ちゃんの腰にがっつり
しがみついてる。
「俺、帰らなきゃやばいの!」
「やばいの?」
「やばい!」
「どれくらい?」
そう言えば、全力で手を広げて
「これぐらい。」
「それはやばい。」
「でしょ?だから助けて!!」
酔ったニノの力は凄かった。
2人がかりでも離れなくって。
…なんだか胸がズキッてした。
何で相葉ちゃんなの?
俺に抱き付けばいいのに…。