DAYS
第3章 心の中と頭の中 N×O
「智。」
名前を呼ぶと、ゆっくりと顔を上げる。
軽くキスをすると、少し驚いた様子で、
でもすぐに笑って
俺のキスに応えてくれた。
「ふぅ…んっ、ふっ。」
智の息が乱れてきて、
時折小さく身震いしてる。
我慢出来なくなって、
智の下唇を舌でぺろっと舐めると
智の口が開いて、俺を誘い込む。
「あ…ふっ、んぅ…あっ…。」
舌が絡まって、水音が玄関に響く。
その音は卑猥で、俺の耳を刺激する。
でもさすがに玄関はまずい。
残ってる理性でなんとか唇を離す。
「は…はぁ。」
「ふふ。さ、部屋に入りましょ。」
智の手を引き、部屋へと入る。
リビングに着くと、智はソファーに座ってる。
俺は、飲み物をとりにキッチンへ向かう。
「何か飲みます?」
「うーん。じゃあビール♪」
「先にお風呂入ってきたら?」
「あ、うん、そーする。」
ソファーに寝転がって智が返事をする。
おいー。それ、寝るパターンでしょ。
「智ー?」
「んー…。」
「え、もう寝たの?」
キッチンからビールとグラスを持ってくる。
ソファーの智をみると、
…もうウトウトしてる。
「さーとし。寝るならお風呂の後。
先にお風呂に入りましょ。」
そう言って軽く肩を揺すると、
「んー、和、お母ちゃんみたい…。」
ってうだうだ言いながら、眠い目を擦って
体を起こしてる。
「ほら、また眠たくなる前に入るの。」
って、背中を押して、脱衣場のほうに
行こうとすると、
急に服の袖をつかまれる。
「智?」
「一緒がいい。」
「え?」
「和も一緒がいい。」
甘えたような声。
断れる訳がない。
「分かったから、早く入っちゃうよ。」
「やったーー!!」
そうと決まったら、
早く早く。
って、今度は俺が背中を押されてた。