DAYS
第21章 愛を込めて花束を S×N
N side
いつになくロマンティックな夜だった。
体も、心も、全部。
足の先から、頭の中まで全部
翔で染められていく感覚が、
凄く気持ちがいいの。
「和っ。」
「あっ、あああっ、
や、またイッちゃっ。ぁっ。」
「何回でもイって。
もっと俺を感じて…っね。」
俺が吐き出すと、俺のナカの翔のモノが
ぴくぴくと動いてる。
翔も荒い息を吐きながら、
時折声を上げてる。
顔を紅くさせて、
体まで紅く染めて。
…俺の旦那さん、綺麗でしょ。
取らないでよ。俺のだから。
いつまでもその色っぽい顔を見てたくて、
じっと翔を見つめてたら、
「何?足りないの?」
「え?や、違っ。」
「足りたの?」
吐息混じりの声が、耳元を擽る。
その声に体の奥が疼きだして、
まだまだ翔が欲しくなって。
だけど恥ずかしくて、
目を合わせないように、首をこくんと
動かしたら、
「ちゃんと言ってくれなゃ、
あげないよ?」
意地悪翔だ。
いつの間にか、俺のナカに
入ったままの翔は、
すっかり大きさも硬さも取り戻してる。
翔も足りてないんじゃん。
俺だけじゃないんだ。
そう思ったら嬉しくなっちゃって、
「早く動いてよ。」
「…へ?」
「ほら、翔も足りないんでしょ。」
翔のモノを抜かないように
気をつけながら、体を起こす。
今度は俺が組み敷く格好。
突然のことに、翔はまだびっくりしてる。
そりゃね、いつもならこんな事
ぜっっったいにしないもんね。
俺もびっくりしてる。
だけどね。結婚初夜だからかな…?
時と場所の魔法が掛かってるみたい。
素直になりたい、って思えるから。
「俺、動く。」
「え? 大丈夫?
無理しちゃダメだよ!」
こんな時にも俺の心配…。
でもこんな翔がどうしようもなく好き。
「ぁう、あっ…はぁ、ふっ。
翔、気持ち、いー?」
「うん…、最高ー…。」
自分の体重で深いところまで届く。
もっと欲しいけど、
怖くて自分じゃ動けない。
そんな俺を見て、
「気持ちよくなって。」