
DAYS
第22章 2人のBirthday M×S
「あの、俺ー…」
「帰る、でしょ?」
ニノをぎゅっと抱きしめながら
俺にいう相葉くん。
腕の中にすっぽり収まって、
顔を赤くしてるニノ。
…羨ましい。
「ごめん、何回もお邪魔して。」
「ううん。大丈夫だよ。
こっちこそごめんね?
大したおもてなしも出来ないで。」
「だから、ここ俺の家だって!」
いつだって変わらない2人のペース。
俺も、戻ろう。
「本当にありがとうね。」
「送らなくて大丈夫?」
「うん。時間も遅いし…。
タクシーでも拾って帰るね。」
「そっかそっか。じゃあ、今度こそ
気を付けて!
また明日の収録で!」
くっついた2人に見送られた、
と思ったら
ピーンポーンってインターホンが
鳴る音がした。
「こんな時間に誰だろ?」
確かに。
時刻はもう1時を回ってる。
「宅配便…ではないよね。」
「さすがにこの時間の配達は
ないでしょ。」
「俺、見てくる!」
相葉くんが、リビングの方に
駆けてく。
つられてまた、俺もリビングに
入ってしまった。
リビングのインターホンのカメラから
来客を見たらしい相葉くんが
「え!?
ちょっと待って!今開けるから!」
画面にそう言うと、
ロックを解除してる。
リビングのドア付近の俺たちの方に、
駆け戻ってきて、
「来たよ!」
「来たって…何が?」
「何が、じゃなくって!」
「松潤が!」
「「え!?」」
いや、ないでしょ。さすがに。
俺がここにいるって、
分かったとか?
「それ見間違いとかじゃなくて?」
「あの顔間違えないでしょ。」
「確かに。」
「何年一緒にいると思ってんの。」
嘘だ、嘘じゃないだ、
言い合ってるうちに
ピーンポーン
またインターホンが鳴って。
思わず体がビクッと跳ねた。
「はーい。」
大きな声で返事をして、
相葉くんが玄関に向かう。
出ていこう、と思ってやめた。
途端に怖くなった。
ちらっとリビングから覗けば
「ごめん、こんな時間に。」
…この声、潤、だよね?
