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DAYS

第22章 2人のBirthday M×S







自由にならないニノの体を支えて、
何とか車に乗せた。



「ちゃんとシートベルトした?」
「手が回んない。腰が回せない。」
「あ、ごめん。」


シートベルトを着けて、
運転席に座り直す。



「相葉さんの家、だからね。」
「…はい。」
「絶対だからな。」
「…はい。」



もうここまで言われたら、
行くしかない。


向き合うしかないんだし。


今日中にどうにかしなきゃ
いけなかったんだ。




「ニノ、ごめん。」
「…いいって。
俺もやり過ぎたから。」
「でも、俺が悪いから…。」
「それは当たり前でしょ。」
「…はい。」



流れてく景色を眺めてる
ニノの横顔は、何だか…笑ってる?






「はい。着いたよ。」
「ちゃんと連れてってよ。」
「はい。責任を持ちます。」


上手く力の入っていないニノの体を、
支える。



「抱っこの方が楽?」
「いや、曲げるのが辛いから。」
「分かった。」



1歩を踏み出すのもやっと。


ニノが1歩踏み出すたびに、
広がってく罪悪感。


やっとの思いで、
玄関までたどり着いた。




昨日も見たドア。

どうしても開けられなかったドア。


さっきまでの決意はどこへやら、
開けるのを強く躊躇ってる。




「はぁ…。何してんの?」
「…いや。」
「ここまで来たら、入れよ。」
「分かってるけど…。」


なかなか開けられずにいる俺に
ニノは深いため息をつくと、



すたすたと、俺から離れて
歩き出した。



「え、ニノ腰はー…」
「大丈夫。

ほら、おいで。」


さっきまでは俺が手を引いてたのに、
今度は俺が引かれてる。




ガチャっとニノがドアを開けて、


「ただいまー。」
「…お邪魔します。」



恐る恐る入ったら、




「おかえり。」


全力の笑顔で迎える相葉くんと、



「…おかえりなさい。」



相葉くんの後ろで、

こそっと体を隠してる




「…翔。」


顔を真っ赤にして、俺を見てる。


翔の脚元には、

白いタイツ。

体のラインがしっかり分かる
ナース服





って、




「は!?!?」

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