DAYS
第22章 2人のBirthday M×S
S side
「は!?!?」
開いた口が塞がらない。
そんな様子で俺をずーっと見てる。
相葉くんとニノは、
してやったりの顔してる。
…悪い顔してんなぁ。って思ったのは
内緒ね。
「…。」
「あ、潤くん固まっちゃったね。」
「ほんとだぁ。」
そりゃそうだよ。
怒ってると思ってた恋人が、
怒ってるどころか…
ナースのコスプレしてんだもん。
「…潤?」
声をかけたら、
膝から崩れ落ちた。
「ちょ、潤!?」
「あららー。可愛さにやられちゃったかな。」
2人はケラケラ笑って茶化してる。
俺が近寄ろうとすると、
「ちょ、ダメダメ!
今来ないで!」
「え…。」
「あ、嫌な訳じゃなくって、その…。
鼻血、出ちゃうから…。」
さっきの俺みたいに、
顔を真っ赤にしてる。
鼻血出ちゃうって…。
「…ふふ。潤、可愛い。」
「なっ…。」
今度は口をぱくぱくさせてる。
やっぱり可愛いじゃん。
潤って、こんなに可愛かったんだ。
「ほら、立ってよ。」
「うん…。」
玄関に座り込んでる潤を
引っ張り起こす。
「予想以上の反応だったね。」
「うん。」
「え、どういうこと?」
1人状況を把握出来てない潤が
?をいっぱい頭に浮かべてる。
「今日までに、翔ちゃんがどうしても
仲直りしたいって言ったからね。」
「みんなで一芝居打ったわけよ。
潤くんが嫉妬すれば、絶対に
怒るのはわかってるし?
あとは、テキトーに挑発して、
ちょっとケガでもすれば
潤くんが家に来るのは分かったから。」
ニノの言う通り、まんまとハメられた潤。
がっくりと肩を落としてる。
「まさか、ここまで上手くいくと
思わなかったよ。」
「潤は、ピュアだもん。
ね?」
首を傾げながら聞くと、
「…っ。それ、ダメなんだって…。」
「え?何が?」
「ぷっ。翔ちゃん、鬼だね。」
「潤くんも、大変なんだなぁ。」
みーんな笑ってるけど…
何がダメなんだろ。