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DAYS

第23章 僕を焦がしてる S×N







イった衝撃で、体の力が抜けてく。


そのまま膝から、床に崩れ落ちた。


パンツの中に放ってしまって、
中が気持ち悪い。


だけど、収まるどころか
まだまだ熱が冷めない。

もっと体が熱くなってくる。



翔だって、その事に気付いてる
はずなのに、


「大丈夫?
ちょっと逆上せちゃってるの?」


なんて言って、
すっと手を差し出してくれた。



その手には気が付かないフリをして、
ぷいっとそっぽ向く。


そうしたら、


「もー…

素直じゃないなぁ。」って


強引に俺の腕を掴んで立ち上がらせた。



それも刺激。

イった直後には、大きすぎる刺激。



自分の体だけじゃ、その刺激を
受けとめきれなくて、


「あ、あっぁ、翔っ。」
「ぅおっと。」


咄嗟に翔にしがみついた。



「大丈夫?
やっぱり逆上せてるんじゃない?」



まだ翔は、俺に言わせようとしてる。


普段ならもっと、

「恥ずかしい」とか
「やだ」とか。

簡単に言えたんだろうけど、
今日はそんな理性ももうない。


あるのは、欲望と持て余す熱。



俺の体なのに、
別の何かに支配されてくような
妙な感覚。



「逆上せて、なぁいー…っ。」
「そうなの?」



いかにも分かりません、って顔してる
翔が憎たらしい。


けど、そんなとこにも
興奮してくる。



「ね、助けて、助けてぇ…。」
「水飲む?」
「いら、ないっ。

翔が欲しい、のっ。」



今日2度目の言葉。


変な薬のせいだ。

こんなに体が疼くのは。
こんなに翔が欲しいのは。




「…効いてきてるんだ。」
「はぁ、あっ、あっつい…。」
「ベッド、行こっか。」


いつの間にか、
翔の瞳も熱に魘されてる。


俺の方に手を差し出してくれる。


そっと手を重ねると、


「は、やぁっ。」


手のひらから、びびっと電気が
走ったような快感が伝わる。


なかなかリビングから
進めずにいると、


「ほら、行こう。
俺が我慢出来なくなった。」



って、翔が強引に
俺を抱えあげた。

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