DAYS
第23章 僕を焦がしてる S×N
腰にすっと回された手が、
何だか妙に厭らしくて。
それがまた堪らなくて。
「ふぁぁっ。」
「ちょ、和也?」
翔の腕の中で、びくんびくんと
体が跳ねる。
…また。
またイっちゃった…。
「ぁ、あぁっ。」
イった後も、震えが止まらない。
もう2度も吐き出したのに、
まだまだ欲は尽きることがない。
「しょう、しょうっ。」
「やっばいなぁ…。」
翔って言葉しか知らないってほど、
翔の名前だけを呼んだ。
翔の歩く速度が、
心なしか上がったような気がした。
寝室に着けば、
あとは乱れるだけ。
ベッドで2人。
快楽の海に沈んだ。
吐き出しても終わらない。
終われない。
全然足りない。
「翔、もっと。もっとぉ…っ。
ひゃぁっ、やぁっ。」
「これ以上、煽ってどうすん、だよっ!」
「ぅあああっ。」
体を突き抜けてく刺激。
強すぎるその刺激に、
何度も意識さえ持っていかれそうになる。
だけど、必死で繋ぎとめた。
だってね、翔の余裕のない顔が
見られるから。
額に汗を浮かべて、
熱い瞳で俺を見て、
逞しい腕に抱かれて。
何度も、
「好きだよ。」
「愛してる。」って言ってくれて。
そんな翔をずっと見ていたくって、
翔にぎゅっと抱きついた。
「…、あっ、ぁっう、あっ。」
もうろくに喘ぎ声も出せない。
呼吸も苦しくなってくる。
だけど、まだ足りない。
まだ翔を求めてる。
これからも、ずっと。
「ひぃっ、にゃっ、あぁっ。」
「にゃって…。
可愛いすぎんだろっ!」
「あ、らめっ、あ、あぁっ。」
「呂律も回ってないじゃん。
そんなに気持ちいい?」
うん、の一言を言う余裕もない。
ただ翔の言葉に、
必死に頷いた。
「も、ダメ、ダメぇ。」
「これ以上は、まずいから、
今日はこれで最後、ねっ。」
さっきまでは何だったんだと思うほど、
翔の動きが加速する。
意識を手放す直前、
「愛してるよ」って甘い声が聞こえて。
幸せな気持ちで、
真っ白い世界に飛び込んだ。