DAYS
第23章 僕を焦がしてる S×N
夢も見ないほど、深い眠りにおちてた。
だけど、何だか幸せな気分になれた
ような気がした。
少し光が差し込んできて、
眠りが浅くなってきてた時。
何か部屋の外が騒がしくて、
飛び起きた。
「ぅわぁっ。
…なにぃ?」
ぱっと辺りを見ると、寝室。
…昨日の記憶もバッチリあるし。
薬のせいなのかもしれないけど、
まだ少し頭がぼーっとする。
少しの頭痛が残ってる。
「最悪…。」
昨日は…
凄かった。
それだけは、はっきりと言える。
愛されて、愛して。
そんな行為って言うよりも、
もっともっと激しい。
深い。
大人な時間だった。
「さっきの音、何だったんだろ。」
ものすごい音が、リビングの方から
聞こえたけど…。
起き上がろうとすると、
「いー…って。」
昨日どれだけやったんだよ。
もう腰が痛いし。
頭も痛いし。
声もかなり出してたから、
喉も痛いし。
…恥ずかしいとこずくめじゃん、俺。
動きたいんだけど、動けない。
トイレも行きたいし。
お風呂は必要なさそう。
いつも翔が処理をしてくれて、
不快なところなんてないから。
1人じゃどうにも出来ないから、
恥ずかしいのは覚悟して、
「翔ーっ!」
思いっきり大きな声で、
名前を呼んでみた。
そうしたら、ドタバタと
ものすんごい速度の足音が
聞こえてきて、
「和也!?」
凄い形相の翔が入ってきた。
はぁはぁと息を切らしている。
「そんなに急がなくっていいのに。」
「いや、だって呼ぶから…。」
「おはよう♡」
一生懸命な翔が可愛くて、
愛おしくて、
♡マークをつけて挨拶してみた。
案の定、顔が赤くなってる。
「もー…和也は。
で?どうしたの?」
「1人じゃ動けないの。
だから、助けてくれない?」
「え?」
「昨日えっちで腰が痛くて、
動けないっつってんの!
だから、抱っこして。」
まだ薬が効いてるのかな?
何だか素直でいられる。
っていうか、真っ赤な翔を
見てたい。