DAYS
第24章 じゃなくって A×N
とりあえず、なるべく和の顔を
見ないようにして、和の体を抱える。
「んん…。」
少し苦しそうに声を上げた和。
お姫様抱っこって、腰痛いよね。
「ちょっとだけ我慢してね。」
おでこに軽いキスを落として
寝室へと向かう。
「寝てくれてよかったよ…。」
和が寝落ちするか。
俺の理性が崩れるか。
きわきわの賭けだったけど…。
やっぱり疲れてるんだね。
あ…。
そういえば、翔ちゃんたち、
ちゃんと仲直り出来たのかな。
ま、大丈夫だとは思うけどね。
バカップルの悩みじゃん、あれは。
うまくいってるといいな。
もう泣いてる翔ちゃんを見たくないし。
…ケンカして、和とのラブラブタイムを
邪魔されなくないって思ったのは…
秘密ね。
「はい。寝室にとーちゃーく。」
聞こえてはないと思うけど、
一応ね。
くせになっちゃってるから。
大切に、そっとベッドへ和を横にする。
「…可愛いなぁ。」
スベスベの頬を撫でると、
「んーんー。」
鬱陶しそうにしてるし。
でも、それも可愛くて。
何だろ。
「和っぽい」って変だけど…。
それが、いかにも和って感じで。
愛おしいんだよ。
だけど…ね。
頬を撫でてたら、そのー…。
「やばい。」
忘れてた熱がまた復活してきた。
考えれば考えるほど、
ムラムラしてくるし。
「…こんにゃろ。」
俺の気もしらないで。
頬をぎゅっとつまむと、
「むー、んー…。
あい、ばかぁ…。」
寝返りをうとうとしてるけど、
腰が痛いのか、顔をしかめてる。
節操ないけど…その顔もクル。
「…一緒にいたらダメだ。」
これ以上いたら、
寝てる和にあらんことをしそうで。
腰かけていたベッドから立ち上がろうと
すると、
「まぁーくん…。…ふふ。」
和の声。
俺の服の裾を引っ張って離さない。
「…仕方ないね。」
体は正直で反応してるけど…。
和が起きても寂しくないように。
ここにいるよって、手を繋いで
和の隣に滑り込んだ。