DAYS
第25章 with YOU M×N
さっきまでは、酔っぱらって
…た、フリをしてた和が
むくっと起き上がった。
「おかえり、潤。」
「ただい…ま…。」
「んんぅ…っ。」
少し遅めのただいまのキス。
やっぱり和は甘い。
もっともっと和を求めたくなるけど、
2人がいるからそれも無理だし。
名残惜しい気持ちで唇を離すと、
和も同じような顔をしてた。
物足りないって。
もっと欲しいって。
だけど、気が付かないフリをした。
俺が持たないから。
流れを変えたくて、
ずっと気になってた事をぶつけてみる。
「なぁ、和。」
「んー?」
「何でこんなことになってんの?」
「あー…。」
まゆをハの字にして、
困った、って顔してる。
「実はね。今日、色々あったみたい。」
「色々?」
何だか言いにくそうな、
面倒くさそうな顔をしながら話してる。
「はぁ…。
翔くん、誤解しちゃってるんだ。」
「そうみたいなんだよ。」
「で、相葉さんもとばっちりを
くらった訳ね。」
「うん。」
ちゃっちゃと話し合って、
解決出来ないもんなのか?
「大野さんが泣きついてきて。
そのあと相葉さんも。」
「んー…。
とりあえず、翔くんに電話
してみる?」
「うん。」
カバンから電話を出して、
翔くんへ発信。
何度目かのコールで、
「もしもし?」
「あ、もしもし?翔くん?」
「ん?どした?何かあった?
あ、まさかニノと…。」
「バカ。
それはこっちのセリフだよ。」
「はぁー?」
ケラケラ笑ってたら、
「潤っ。」って、横から
肘を入れられた。
「ゔっ。」
「大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。
俺のことじゃなくって…。
大野さん。」
「…。」
途端に黙りこくってしまう。
「今、俺たちのとこにいるんだけど…。
翔くん、誤解してるよ?」
「…お前もかよ。」
「え?」
「もーいいよ。」
「わー!ちょっと翔さん!」
「ニノ…。」
「話聞こ!ね?」
そんな俺たちの説得も虚しく、
つーっ、つーっという音が響いた。