DAYS
第25章 with YOU M×N
N side
「ありえない…。」
「ごめんってば。」
「…ありえない。」
まだ情事の余韻が残る部屋。
ベッドに沈み込んだ俺たちからは、
荒い息と、この言葉しか出てない。
広いベッドの上。
右端と左端の両極にいる俺たち。
いつもなら、腕枕の中で
あまーい時間…だけど、
「ありえない…。」
「ごめんって。」
何度目なのかも分からない。
だけど、言わずにはいられない。
「何でシちゃうかな。」
「…それは本当にごめん。」
「声、聞こえてたらどうするの?」
「…ハイ。」
「俺、嫌だって言ったよね?」
「でも最後の方、ノリノリだったろーが。」
その言葉にカチンときた。
「そりゃ、あんだけヤられりゃ
そーなるでしょうが!」
「…はい。」
あっさりと引き下がった潤に
拍子抜けした。
しゅんとしてる潤にこれ以上言うのは、
ちょっと胸が痛いけど、
言う時は言わないと。
「俺だって、ほしい。
だけどちゃんとわきまえて。」
「でもほしい。」
格好いい顔して、何いってんのよ。
思わず見惚れるほどの、真剣な顔で
言われた言葉にぐらっときた。
だって、嬉しいじゃん。
だけど…
「潤。」
「…はい。」
まだ何か言われるのかと、
ビクビクしてる潤。
俺から1番遠いところで、
布団を鼻の辺りまで上げてる。
そんな潤が可愛くて。
近づきたくて、ベッドの上で
ごろごろと転がって、
潤の腕の中に、すっぽりと収まる。
「求めてくれるの、嬉しい。
俺と同じ気持ちだって分かるから。
俺ね、潤とのそのー…行為。
好きだよ?
気持ちがちゃんと伝わるから。
言葉よりも、正直になれる時も
あるから。
一緒にいるんだなって、実感
出来るから。
だからこそね。大事にしたいの。
潤と一緒になれる時間を。
俺と潤だけの秘密にしたいの。
潤の格好いいとこ、他のメンバーにも
見られるのやだから。」
最後はもう恥ずかしくて、
潤の胸板に顔を埋めてた。