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DAYS

第25章 with YOU M×N








しばらくの沈黙。





「あの…潤?」



沈黙に耐えられなくて、
ぱっと顔をあげようとしたら


「今ダメ。」


って、押し付けられて、
潤の顔が見られない。



「…何で?」


寂しくなって、つい出た言葉。


すぐにダメな方に働く俺の頭。

ダメだよね。このクセ。



だけど、潤はそんな俺にすぐに
気が付いてくれる。


俺が暗いところまで堕ちていく前に、
引っ張りあげてくれる。




「ごめん、和。
嫌な訳じゃないんだけどー…」



言葉をモゴモゴさせてる。


歯切れの悪い返事に、
ますますモヤモヤして


「じゃあ、何で?」って
問い詰めたら、


「今、顔緩んでて
ひどい顔してるから。

もうちょっと待ってて。」


だってさ。


潤、分かってないなぁ。



「それも見たい。」
「え?」
「格好いい潤だけが、好きな訳じゃ
ないのに。

どんな潤も…その、好きだから…。
…見たい。」



言ってる俺まで、顔が赤くなって。


また潤にぎゅっと抱きついてたら、


体をひょいっと布団の外にまで
引っ張り出されて、


「わ、潤?」

「嬉しい…。

和、あんまり言葉にしないから。」
「ごめん…。」
「んーん。謝んないでいいから。

そんなとこまで惚れてるから。
大丈夫。

安心してください。」
「潤、それちょっと…っていうか、
かなり古いよ。」


2人で顔を見合わせて、吹き出した。






「俺も和が好きだよ。」


いつだって、潤の言葉は真っ直ぐで。

潤の気持ちは、俺だけに向いてて。



それを分かってるのに、うまく返せない
自分にイライラする時もある。


けど、そんな時は、それもちゃんと
言えばいいんだよね。


潤は受け止めてくれるから。



…翔さんも、そうすればいいのに。




「大野さんと翔さん、大丈夫かな。」
「あの2人なぁ。
大丈夫だとは思うけど…。」
「相葉さんが変に持ってるから。」
「それもあるな。」



2人で笑いあって。



潤の手が、優しく俺の髪を撫でる。


安心したらすぐに眠りに落ちてた。

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