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DAYS

第25章 with YOU M×N











「おはよぉ。」
「お2人さーん。

そろそろ起きてよー。」




朝の目覚めは、
ロマンティックなもんじゃなかった。



目を開ければ、潤がいて。

腕枕されてて。

おはようのキスをして。


って思ったら、

声の主はベロンベロンに酔ってた2人。



その申し訳なさそうな声に
仕方なく目を開くと


「あ、起きた。おはよう。」
「おはよ。」


やっぱり、遠慮気味に
寝室のドアから覗いて見てる。



「何でそこにいんのよ。」
「いや、だって…。
ねぇ。」
「う、うん。」


明らかに、挙動不審な2人。


何だか嫌な予感がした。



「…昨日の聞こえてた?」
「「えっ!?」」


ステレオしやがった。


声も裏返っちゃってるし。

この2人、嘘つくの苦手だし。
バレバレだよ。



「聞こえてたんだ…。」
「ごめん!!
聞こうと思って、聞いてたわけじゃ
ないよ!?

ね?大ちゃん!」
「うんうん。」


大野さんも、相葉さんも
必死になって喋ってる。


むしろ、こっちが申し訳ない。


…まぁ、でも酔って泊まってた
2人が悪い気もするけど。



「ごめん…。」
「二ノが謝ることじゃないよね!
俺たちもごめん。」


朝から3人で、真っ赤な顔になった。


そりゃそーだよ。
あんな恥ずかしい声聞かれたんだもん…。


…潤のバカ。


横でまだ寝てる潤に腹が立って、
飛び乗ってやったら、


「ぐっ…。」


布団から苦しそうな声が聞こえる。


もそもそと布団から顔を出す潤。



「…重い。」


朝1番の声は、ちょっと不機嫌。

だけど、潤が悪いから仕方ない。



「起きて。」
「うーん…。」
「早く。」
「何で今日そんなに冷たいの…?

いっつもおはようのちゅー、って
ねだってくるのにー…」

「あーーーーーーっ!」



また入口の2人が、え、って顔してる。

心底驚いてますって顔。


何か言いたそうに口をぱくぱくしてるけど、
声には出てない。


そんな状況が堪らなく恥ずかしくて。




「…っ。

潤のばかぁぁ!!」
「え!?和?」

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