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DAYS

第25章 with YOU M×N







寝室を出る前、携帯がまた鳴った。


けど、誰からかすぐに分かった。

絶対に潤からだって思った。



『待ってるから。』

それだけの文字でも、嬉しくて。


待っててくれる人がいること。

待っててくれる場所があること。

その全部が幸せで。
その幸せの全部が潤にあって。



さっき入ったばかりの寝室のドアを開けて、
またリビングへと走っていく。


ドアを開けると、

いつの間に寝ちゃった大野さん。

と、驚いて俺の方を見てる潤。



「ただいま。」
「え?え?…え?
早くない?」
「ただいま。」
「おかえり。」


潤のおかえりは、誰よりも温かい。

さっきまでのかさかさした心を、
すぐに潤してくれてる。



入口で止まったままの俺を
不思議そうに見てるけど…。

違うじゃん。
言ったじゃん、さっき。


目で訴えかけてたら、何とか伝わった
みたいで、潤が腕を広げて
俺のほうに歩いてくる。


俺も腕を広げると、その広い胸に
飛び込んだ。



とくんとくん、と少し速い動機が
潤の胸から伝わってくる。

それもまた心地よくて。


こんなに近くにいられる嬉しさ。

妬いてた自分の小ささ。


全部ひっくるめて、ここが好きだ。



「和?
何か今日、素直だね。」
「だってー…」
「ん?」
「何でもない。」


ヤキモチ妬いてました、何て言えない。


だけど少しでもその気持ちが
伝わって欲しくて、さっきの3倍の力で
ぎゅっと抱きしめた。




「苦しい。苦しい。」って、
連呼してるけど、顔は笑ってる。



「潤。」
「どうしたの?」
「好き。」


いつもなら自分から出来ないキスを
自分からした。


一瞬驚いた顔を見せたけど、
すぐに求めてくれる。




「和…。」


潤に名前を呼ばれると、くすぐったい。

しかも耳元だから。




「ねぇ、潤。

もっと欲しいー…」

「ふぁー…。翔くーん…。


…んー?
あ、おはよう。」



にへっと笑ってるけど…。

見られた。見られた。


潤の首に手を回して、
自分からキスしてるとこ…。



潤はにやにやしてるし。

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