DAYS
第25章 with YOU M×N
M side
開いた口が塞がらないって感じで、
顔を真っ赤にして口をぱくぱくしてる。
そんな和をすぐに正面から抱きしめた。
「あー!松潤がハグしてるー。」
ふわふわしてるリーダーにそんなこと
言われたけど、気にならない。
もちろん、和が可愛いからってのも
あるけど…。
こんな可愛い顔してる和、
他の人になんて見せてやんない。
いつからこんなに束縛しちゃうように
なったんだろうな。
独占欲の塊みたいだよ。ほんと。
「潤、ちょ、離して。
大野さんが見てるからぁ…。」
「大丈夫。」
「大丈夫じゃないから!俺が!」
「もーいいから。
俺だけ見てたらいいでしょ?
そんなにリーダーのことばっかり
言ってたら、妬くよ?」
「ば…っ!」
ストレートな言葉で伝えれば
ね?可愛い。
耳まで真っ赤にしてる和が、
もう堪らなく好きで。
大好きで。大切で。
食べちゃいたいくらい。
…リーダーがいなければすぐにでも。
「ふふ。可愛いねぇ、ニノ。」
ほろ酔いのリーダーが、こっちを見てる。
「食べちゃいたいなぁ。」
「は!?」
思わず大きな声が出た。
いやいやいやいや。
ダメでしょう。
だけど、和も
「ふふ、大野さんならいいかなぁ。」
しまいには、
「ニノ、こっちおいでよー。」
「んふふ。行くー。」
って、俺の腕からするっと抜けて
リーダーのほうに行っちゃうし。
俺の目の前で、楽しそうにしてる。
何なんだよ。
その光景を半ば睨むような目で
見てたら、
和がこっちを見て、ちらっと
『大野さん、元気になったね』って。
にこって笑って。
こういう時に気が付く。
和の気づかいはさりげないって。
それなのに、勝手にヤキモチ妬いちゃって。
ちっちゃいやつだ。
しばらくすると、寝息が聞こえてきて。
見てみれば、
「和まで寝てるし。」
リーダーの腕枕で寝ちゃってる。
可愛いなぁって、微笑ましく見てたけど
とりあえず、リーダーから
和は引き離しておいた。