DAYS
第25章 with YOU M×N
その日から、ずっとリーダーは
俺たちの家に来るようになった。
その度に酔っ払って。
和に抱きついて、寝てしまう。
引きはがそうする時に限って、
「しょ、くん…っ。」
ぼそっと、本当に愛おしい人の名前を
呼んでは、涙を流してる。
そんなリーダーを見てるから、
和も俺も、ダメだって言えなかった。
ただただ、抱きしめて
ゆっくり寝かせてあげることしか
出来なかった。
あれから結構経ったけど、
一向に翔くんの機嫌は変わらない。
仕事以外で、他の誰とも口を
きかなくなってしまった。
楽屋は、重い沈黙が続いてて。
楽屋での空気も重くて。
相葉くんは、ずっと和の横で
小さくなってる。
…何であんなに怯えてんだろ。
また、今日もリーダーが来てた。
いつもと違うのは、
相葉くんもいたってこと。
「おかえり。」
リビングに入ると、真っ先に
和がそう言ってくれる。
俺の好きな時間。
いつも帰る場所はここだって、
言ってくれてるみたいだから。
相葉くんは、泣いてた。
いつもよりも深刻な空気に
少し身構える。
「相葉くん、珍しいね。」
「…ごめんね、押しかけちゃって…。」
「大丈夫だよ。」
涙をいっぱいに溜めた瞳で
俺を見てる。
「ごめんね?
大ちゃんも、ニノも、松潤も。」
「何であなたが謝るんですか。」
「だって…。今の状況って、
俺のせいでしょ?」
「まぁ、きっかけはそうかも
しれないけど。
翔くんの勘違いだから。」
みんなで必死に相葉くんを慰める。
「でも何であそこまで
怒ってるんだろうね…。
しかも相葉くんにまで。
ねぇ?」
「…。」
「相葉くん?」
「それは、俺のせいだと思う。」
「…何か心当たりがあるの?」
「うん…。」
何か言おうとしてる相葉くんに、
「関係ないと思うよ。それは。」
「でも、誤解されるとしたら
それだけだし…。」
「うーん…。」
2人だけの会話についていけなくて。
「ねぇ、何の話?」
「…。
俺ね。リーダーが好きだったの。」