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DAYS

第25章 with YOU M×N








相葉くんの言葉に、


「…へ?」


間抜けな声が出た。


驚いた。

全く気が付かなった。



それは和も同じだったみたいで。


「え、本当に?」
「こんな時に嘘つけないよ…。」
「好きだった…ってことは」
「今は違うよ。

俺にもちゃんと、大事な人が
出来たから…。」

「「え!?」」


また知らなかった事実が出てきて、
さらに驚いた。


「でも、それを翔ちゃんが
信じてくれてないみたいで。

4年くらい前、かな。
まだ大ちゃんと翔ちゃんが付き合う前ね、
俺も大ちゃんが好きだった。

翔ちゃんもそのこと知ってて…。

だから、まだ大ちゃんのこと
好きなんじゃないかって疑われちゃって。

…っ、俺、どーしよぉ…ぅ。っ。」


とうとう堪えきれなくなったのか、
嗚咽まじりの言葉が聞こえてくる。



「相葉さん…。」
「相葉さんの恋人に、直接言って
もらったら?」
「え?」
「それが1番いいんじゃないの?」


和の提案に、きょとんとしてる。



「あ、たしかに…。

でも今地方に行ってるから…。
しばらくはこっちにいないの。」
「それで今日ここに来たの?」
「うん…。」
「最近元気がなかったのも?」


こくんと頷く相葉くん。


「そっかぁ…。
相葉くんにも、いたんだな。」
「大野さんは知ってたんですね。」
「うん。

『俺にも大事な人、出来たよ』って
報告してくれたんだ。」

「へぇ…。俺たちには言わないで?」
「いや、だって…。

翔ちゃんとちょっともめちゃって。
大ちゃんのことで。

そんなドロドロした問題を
幸せそうな2人に言うのもなぁって…。


俺に恋人が出来るまでは、大ちゃんが
変な気使っちゃうかなぁって。

だから報告したの。」



そう言い切った相葉くんの顔は、
すごく幸せそうで。

いい人に巡り会えたんだなって、
すぐに分かった。



「で、いつ帰ってくるの?」
「いつって言ってたっけなぁ…。

忙しいから、松にぃ…。」
「…え?」
「あっ…。」

「え。え。

えーーー!?」

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