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DAYS

第25章 with YOU M×N







それから、相葉くんの恋人が
帰ってくるまでの1週間。

相葉くんと、リーダーは
俺たちの家に入り浸り状態で。


和を抱き枕にして寝るし。

何をするにも誰かがいるから、
2人っきりになれなくて。


いつも和の隣には、俺じゃない
2人がいて。


溜まるものは溜まってるし。

そんなの見せられちゃったら、
ムッとする。


『俺の和だぞ』って叫んでやりたい。


…そんなこと言ったって、
それは無理で。



「ムラムラするなぁ、もー…。」


独り言は、誰にも聞こえない。







楽屋の様子は、日が経つごとに
冷たくなってる気がした。

物音を立てるのも躊躇するくらい
静かな楽屋になってしまってた。






今日は、決戦の金曜日。

相葉くんの恋人が帰ってくる日。



「いよいよ今日だね。」
「うん…。」


リーダーは、いつも通りって感じだけど
相葉くんの顔が真っ青だった。



「収録、その顔はまずいよ。」
「分かってるんだけど…。

ごめん。」
「まぁ、気持ちは分かるけど…。」


冷たくなってる手をぎゅっと握って
温めてやる。


和の視線が痛いのは、
気が付かないフリをした。

都合がいい気もするけど。





「ありがとうございましたー!」


収録が終わったら、もっと顔が
真っ青になってる相葉くん。



「大丈夫?」
「顔、真っ青ですよ。」
「うん…。」



俺と和が、隣に立って
さりげなく体を支える。


「そんなに緊張しなくても、
大丈夫ですよ。」
「うん…。大丈夫、だいじょ…ぶ。」
「ちょ、相葉さん?」



グラグラと体を揺らした、かと思うと
ふっと力が抜けていく相葉くん。


その体を、和と両サイドから
慌てて支えた。



「相葉さん?相葉さん!」
「貧血っぽいね。
とりあえず楽屋に帰ろう。」


2人で相葉くんを抱えて、
楽屋へと急ぐ。


「軽いな…。」
「…そういえば、全然食べて
なかったような…。」


そんなことを言ってると、
すぐに楽屋に着いた。



楽屋には、もう帰り支度をしてる
翔くんと、離れて座ってるリーダー。

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