
DAYS
第25章 with YOU M×N
そのまま荷物と大野さんを抱えて、
ものすごいスピードで2人は帰った。
「…。
なんとかなりそう、だね。」
「うん。
翔さんが素直になれたらいいんだけど…。」
2人の後ろ姿を見送りながら、
和と話した。
楽屋の外で、2人が見えなくなるまで
見送った。
楽屋に入ると、
まだ号泣してる相葉さん。
「まだ泣いてるんですか?相葉さん。」
「…っ、泣いて、ないっ。」
わんわん泣いてるクセに、
変なところ素直じゃないなぁ。
「あれ?櫻井と大野は?」
「さっき帰りましたよ。」
「まじで?
アイツ1回締めようと思ったのに…。」
握りこぶしを作って、ブツブツ言ってる
松にぃは、とんでもなく怖かった。
だけど、そんな松にぃに
「それは、やめてあげて?」
って、相葉さん。
「でも、まぁーが…。」
「俺は大丈夫だから。ね?」
「でも…」
「だーいーじょーぶ!
その代わり…。
今日は、いーっぱい愛してね。」
上目遣いで、松にぃを見る相葉さんは
可愛かった。
相葉さんって、あんな感じなんだ…。
ちょっとぽーっとしてたら、
「和?」
そのひっくーい声にびくっとした。
恐る恐る後ろを見ると、
目を細めて俺の方を見てる潤。
「相葉くんに、見惚れてたの?」
「ち、違うー」
「とにかく。早く帰ろうね。
じゃあ、お先に失礼して
いいですか?」
「あ、ああ。
まぁーのことは、任せとけ。」
「はい。ありがとうございます。
ほら。帰るよ、和。」
俺の手を掴むと、ぐいぐい引っ張って
俺を歩かせる。
「潤!
相葉さん、松にぃ、お疲れ様!」
とりあえず楽屋の2人に声をかけて、
潤に手を引かれるまま着いていく。
潤の雰囲気がいつもよりも
ちょっと怖くて。
掴まれた腕が痛くて。
「潤、痛いよ…。」
「あ、ごめん!」
すぐにぱっと腕を離してくれた。
かと思うと、代わりに手を
ぎゅっと恋人つなぎしてくれた。
やっぱりこういうところは、優しい。
