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DAYS

第25章 with YOU M×N








あぁ。


可愛いなーって、思っちゃった時の
ことかな。

でも、それだけで見てたんじゃない。



「見惚れた…っていうか…。

相葉さん、幸せそうだなぁって。」
「え?」

「翔さんと大野さんと色々あったって
言ってたじゃん。

絶対に辛かったと思うのに…。
俺たちが気が付かないくらい、
翔さんとも普通にしてたし。

だけど、松にぃに抱きついてる
相葉さんを見てたらね。
幸せそうだなぁ、って思って。」


本当にそう思った。


もうずっと長い仲になるけど、
あんなに幸せそうな顔は初めて見た。



「確かに、そうだな…。」


潤も思うところがあるのか、
しみじみとした口調で言った。


潤も付き合い、長いもんね。



「でもね、潤。」
「ん?」
「俺、誰よりも幸せだよ。

潤のおかげで。」
「っ、和。」
「俺も潤のこと、幸せに出来てる?」



ずっとずっと不安だった。

潤が俺を見てくれれば見てくれるほど、
不安だった。

こんなにいい人なのに、
本当に俺でいいのかな?って。


だけどそんなの必要なかった。



潤は、すぐに


「当たり前。

和がいてくれるから、
幸せなんだよ。」って。


営業用のスマイルじゃない。

心からの、暖かい笑顔を俺にくれた。


その笑顔に、またじわっと
こみ上げてくるもの。


体がかっと熱くなってくる。


「潤…。」


手を伸ばせば、抱きしめてくれて。


ぎゅーっと抱きついてたら、


「和ー?とりあえず、リビングに
行こっか。」


って、体を離そうとしてる。


リビングまでは、ほんの数メートル。

だけど、その距離だってもどかしい。


だって、久しぶりに2人っきりなんだもん。


離すまいと、さらに力を込めて
潤にしがみつく。

すると、潤は困った顔で

「もー…和。」


だけど、何だか嬉しそうな声。



「ほら、リビング行こう。
ここじゃ寒いでしょ?」
「んーん、やだ。」
「やだって…。」

「ベッド。

寝室、行こ?
もうね、欲しー…」



最後の言葉をいう前に、
唇で口を塞がれた。

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