DAYS
第25章 with YOU M×N
唇を離せば、
俺を捕らえたオスの瞳と目が合う。
「潤…。」
ちょっと甘えた声で呼べば、
「これ以上煽るな。」って
俺の口をまた塞いだ。
これが欲しくて、
煽ってるのは内緒。
触れるだけのキスじゃ足りなくて、
「ねぇ、潤。もっと…。」
「ベッド行ってからね。」
そう言うと、俺の靴をぽーんと
脱がせて放り投げると、
俺をひょいっと抱えて、
抱っこされた。
顔の横には、すぐに潤がいて。
何だかそれが恥ずかしくて、
潤の首筋に顔を埋める。
そこからは潤の香水の匂いが
強く漂っていて、クラクラした。
だけど、その強い香りの奥。
それをたどった先に香る
潤の匂い。
香水とか、そんな匂いじゃない
潤の香り。
俺の好きな匂い。
それを思いっきり吸い込むように
深く呼吸をすると、
「和、くすぐったいよ…。」
小さくぶるっと、潤の体が震えた。
それを見て、湧いてくる
いたずら心。
今度は潤の首筋に、
ちゅっとキスを落としてみると
「…っひゃ。」
漏れたのは可愛い声。
「潤、可愛い…。」
「可愛くねーわ!
もー、お願いだから
じっとしてて!じっと!」
真っ赤になって、必死に抗議してるけど
そういうのが可愛い。
…って言ったら、今日の夜は
大変になりそうだからやめた。
だけど、俺のいたずら心は
うずくばかりで。
だって、可愛いんだもん。
耳まで真っ赤にしてる潤。
その赤い耳をぱくっと口に含んで、
舌でつーっと形をなぞったら
「わぁ!…ぁっ。」
「わっ、潤!」
大きな声とともに、潤の体の力が
ふっと抜けて、尻もちをつく俺。
「…っ、ててて。」
打ったお尻をさすりながら、
ゆっくりと立ち上がろうとしたら、
「もー、ダメだ。」
「へ?」
気が付けば、視界に入るのは
天井と潤の顔。
「ちょ、潤!?」
「和が悪い。」
「でも、ここ廊下!」
寝室のドアまで、あと何10センチって
とこなのに。
廊下のど真ん中。
押し倒されてる俺と、
その上にまたがってる潤。