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第26章 熱さまシート S×A








雅紀の気持ちに自信がある、
というよりは、

自分の気持ちに自信がある。


誰よりも雅紀が好きで、大切で。

それをちゃんと伝えれば、
雅紀はまっすぐに返してくれる。


だから、分かる。
雅紀も俺が好きだってこと。



「ね。雅紀。
もう寝る?」
「…寝ない。」

「寝ないの?
熱、上がっちゃうよ?
明日から旅行だよ?」
「だって…。」



膝を合わせて、もじもじしてる。


ちょっと熱、下がってきてるよね。
さっきより顔色いいもん。

やっと薬が効いてきたのかなって
安心する。

…と同時に、病人相手に
こんなことしてる自分が情けない。


でも雅紀も待ってる。

ちょっと元気になったら、

ソコまで元気になっちゃった?



「膝、かゆいの?」
「へ!?」


それを指摘してやれば、
顔を真っ赤にしてる。

無自覚だったみたいだ。


「どうしたの?それ。」
「…何でもないからぁー…。

ねぇ、翔ちゃん…。」


何か言いたげに、俺をじっと見てる。

甘い声で俺を誘ってくる。


いつもこの可愛さにやられちゃって、

ぎゅーーってして、
ちゅーーってして、
あんなことやこんなことを
しちゃうんだけど…


今日はダメ。譲らない。



「言わなきゃ分かんないよ?」
「…ひどいよ…。

俺、病人なのに…。」


あ、覚えてたんだ。
自分は熱があるってこと。


「でも、だいぶ楽になったでしょ?」
「う…。」


なんでバレてんの?って顔してる。


分かるよ。雅紀のことなら何でも。

どれだけ見てるの思ってんだよ。


いつも、どこでも。
1日中、ずーっと見てたい。


「我慢しないでって言ったの、
雅紀でしょ?」
「そうだけど…。」


俺が、本当に何もしないと分かって
焦り出してる。


言っちゃえばいいのに。

いくらでも気持ちよくしてあげるから。



「ねぇ、翔ちゃん。」
「んー?」
「ほしい…。」

「何が欲しいの?」

「翔ちゃんの全部。
全部ほしいから…。

ねぇ、もう挿れて…?」
「…へ?」


今度は俺が驚かされた。

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