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DAYS

第26章 熱さまシート S×A









雅紀の荒い息が漏れてくるのに、

一向に振り向こうとしない。



…今日は諦めて寝るしかないかなぁ。

雅紀、熱出てるんだよなぁ。


…熱?



そのことを、すっかり忘れてて
ずっと雅紀を後ろから弄ってたけど…


まさか、熱で意識飛ばしてる?

息が荒いのも熱のせいじゃー…。


そんなことを考えたら、気が気じゃなくて
雅紀を無理やりこちらに向かせると、



「ふっ、う…っ。」



必死に唇を噛んで、耐えてる様子の雅紀。


てっきり熱が上がってきてたのかと
思ってた俺は、拍子抜けした。



「も、無理ぃ…っ。」



久しぶりに聞いた雅紀の声は、

俺を現実に戻すのに十分すぎるほど
堪らないものだった。


声だけで、こんなに煽られる。



「ずっと我慢してたの?」
「だって、悔し…だもん。」


唇が切れちゃうんじゃないかってほど、
きつく噛んでる。


「翔ちゃん、ちゃんと触って…。
欲しいの…。」


それだけ言うと、
またきゅっと唇を噛んでる。


そんなに噛んだら傷つくでしょ?


「もー噛むの禁止な。」
「へ?…っんんぅ。」


押し付けるようにキスをすると、
すぐに無駄な力が抜ける。


キスをしたまま、ゆっくり体勢をかえて
また雅紀を組み敷く形になる。



俺の下で体をもそもそと
動かしながらキスを受けてる。


ココ、触ってほしいんでしょ?


スウェットの上からでも分かるほど、
すっかり形を持ってる雅紀のソコを
指でなぞる。


雅紀が背中をそらしたせいで、
唇が離れる。



「もうココ、こんなんになってるね。」
「っ!

…翔ちゃんのせいだもん。」
「俺のせいなの?」

「分かってるでしょ?」


言わせないでよって呟く。

分かってるけどさ、
言ってほしいじゃん。そこは。


さっきはそれを求めすぎて、
失敗しちゃったけど。



「翔ちゃんが後ろからぎゅってして、
色んなとこ触ってくるから!!」



ムキになったみたいに、
大きな声で言い切った雅紀。



こういう子供っぽいところも。

突然見せる妖艶な表情も。


そのギャップにも、
全部に惚れてるから俺は重症だ。

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