DAYS
第28章 ヤキモチの答え M×A
あれから1度では足りなくて、
結局2度求めてしまって。
クタクタに疲れてる雅紀に、
さらに追い討ちをかけちゃった。
…だって、可愛くてさ。
俺の奥さん。
今日は特に凄かった。
久しぶりだったからかな。
「も、無理…。」
「俺も…。」
「…潤のバカ。」
「ごめん。」
2人の荒い息が、寝室に響く。
ベッドにすべてを預けて、
必死に肩で息をしてる。
そんな雅紀がまた色っぽくて、
喰らいつきたくなるのを
ぐっと堪える。
そんな俺の気持ちを知ってか、
知らないのか、
「ねぇ、潤。」
「ん?」
「もっとこっちに来てよ…。
寂しい。」
顔だけを俺の方に向ける。
額から汗が、細い筋になって
流れて、ランプに照らされて光ってる。
雅紀の瞳は、潤んでいて、
ランプの光をいっぱいに溜め込んでる。
「もー…。本当に雅紀は…。」
「むー。潤、こっち来てぇ…。」
甘ったるい声で、俺を呼ぶ。
俺を上目遣いで見る。
これが他のヤツなら、
萎えたりとかするんだろうけど…。
雅紀にされちゃ、ひとたまりもない。
破壊力が本当に凄いんだから…。
無自覚ってところで、
もっとぐっと来ちゃう。
これ、俺だけじゃないと思うんだよ。
結構いろんな人がやられてるよ?
雅紀からの可愛い攻撃を受けて、
あれだけシたのに、またちょっと
反応しだす俺の息子。
「もうちょっと待ってて。雅紀。」
「やだぁー…。
俺のこと、ぎゅってしてくれないの?」
さっきまでも十分に潤っていた瞳が、
さらにうるうるしだして。
ぽろっと零れるもの。
その姿に、またずきゅっんってきて。
下半身にずんっと熱が集まるのが
よく分かる。
だけど、これはもう気にしてる場合じゃ
ないから。
雅紀の腕を引いて、抱き寄せた。
雅紀の体を、後ろからそっと、
優しく抱きしめて。
…腰は、うまいこと引いて。
「ふふ…。潤の腕の中、
あったかいね…。」
後ろを振り返って、
眩しい笑顔で俺に言う。
そんなの、ズルイって…。
「あ…。潤の…。」
しかもバレたし。