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DAYS

第28章 ヤキモチの答え M×A











「迎えに来いとは言ったけどさ。」
「ん?」



翔くんが、急にモジモジしだしてて。

何か言いたいことでもあるのかと、
構えて待ってた。


待ってる方もドキドキだよ?

だって、こんな翔くん見たこと
ないんだもん。

頭をポリポリとかいて、
モジモジしてる翔くん。



今か今かと待ってたら、
翔くんが


「今日、泊まってけよ。」
「へ?」


何かと思えば…え?


構えてた俺のドキドキを
どうしてくれるんだよ。もう。



「へ?今、なんて?」
「だから、泊まってけよ。」
「え、でも明日仕事でしょ?
朝から5人での。」
「まぁ、そうなんだけど…。」


こんなに女々しい翔くんを
初めて見た俺は、

もう笑いが込み上げてくるのを
我慢することしか出来ない。



「…その、寂しいから。」
「…は?」
「だって、和帰って来ないし…。

俺、1人じゃ眠れないんだもん。」



いやいやいやいやいや。


だもんって。

どうした、櫻井翔。



ますます、二ノと翔くんの
新婚生活が分からなくなってきた。

やっぱり尻に敷かれてんのか。



「え、いつもそんな感じなの?」
「え?違う違う違う違う。」
「じゃあ何でまた…。」

「いやさ…、眠れないんだわ。」


ふぅ、と今までとは少し違う、
深刻そうなため息をついた。


「眠れない?」
「うん。

ほら、そのー…。
挨拶に行くじゃん?
だけどさ、やっぱり不安で。」


そういうことか。

翔くん、真面目だから
色んなことを考えてるんだと思う。



「俺も、分かるよ。それ。」
「やっぱり?潤も?」

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