
DAYS
第28章 ヤキモチの答え M×A
まぁ、座ってと、
ダイニングテーブルまで案内されて。
色々聞かせてほしいと、
夜な夜な2人で夜会をすることになった。
「乾杯。」
ビールをグラスに注いで、
傾けて煽る。
時間も時間だし、
あんまり飲まないほうがいいって
セーブをして飲む。
「ぷはぁー…。
でさ、やっぱり潤も不安だったの?」
「当たり前だよ。
まぁ俺の場合は、雅紀が
ある程度は自分の両親に話してたから
気持ちは楽だったけど。」
結婚しようって言った次の日に、
雅紀は両親に話してたみたいで。
俺が挨拶に行ったときには、
もう了承を得たあとだったし。
「…反対されるって、
怖くなかった?」
「怖かったに決まってる。
でも、雅紀と別れるっていう
選択肢はどの道なかったから。
反対されても、
説得できるまでは通うつもりだった。」
雅紀を育てた両親なんだから、
きっといい人なんだろうな、とは
思ってたけど。
会ってみれば、本当にいい人たちで。
そんな人たちから、
大切に育てられてきた息子さんを
もらう。
雅紀の一生を背負ってく覚悟を
改めて再確認できたし、
雅紀との距離もさらに縮んだ気がする。
「あ、家族になれたんだ。
夫婦になれたんだ。」って。
…これが俺の本音。
誰にも言ったことがなかったから、
恥ずかしくて堪らない。
それを隠すように、
グイグイと酒を煽ってく。
「そっか…。潤は格好いいよ。」
「そんなことない。
翔くんも、行くんでしょ?」
「うん…。
一応、和のスケジュールは押さえたけど
まだ本人には言ってなくて…。」
「え?」
