
DAYS
第28章 ヤキモチの答え M×A
体中に、いくつものキスが降ってくる。
その度に、跳ねる体。
漏れる吐息。
上がる心音と熱。
じわじわと広がっていく快感。
そのすべてが、甘く脳を犯していく。
雅紀は、優しかった。
俺の体に力が入っちゃって、
なかなか入らなくなった時も
「大丈夫?
苦しい?
もうここまでにしとこっか?」
って。
俺と同じくらい辛そうな顔をしていう。
雅紀がたっぷり時間をかけて
ほぐしてくれたけど、
やっぱり初めはきつい…もんだよな。
雅紀だって辛いでしょ?
だって俺、すごく締め付けてるんだもん。
それに、俺の痛みや苦しさが分かるから
余計に心が痛いんでしょ?
だけどここで、そんな雅紀に甘えちゃ
男がすたる。
「…ダイジョウブだから、
早く動いて。」
ちょっとだけ無理をして、
嘘をついてはみるけど
「ダメ。まだ辛いもん。
絶対にダメ。」
断固として、じっとしてくれてる。
雅紀も、初めは
こんなに辛かったんだ。
それを我慢してくれてたんだ…。
俺たちが、初めて体の関係を持った時、
俺がどれだけ聞いても、
「俺は大丈夫、だから。
ね?潤は、気持ちいい?」
それしか雅紀は言わなかった。
大粒の汗をいっぱい流してるのに、
俺のことばっかり考えてんの。
そんな雅紀を見て、
「絶対に幸せにしなきゃ。」って。
エッチしてる時に、
何誓ってんだって話なんだけどね。
初めての時は、俺も余裕がなくて
全然優しく出来なかった。
それに比べて雅紀は、
俺のペースに合わせてくれてて。
入れてからだいぶ経ったのに、
まだ動かずにいてくれてる。
「ね、もう…大丈夫だよ?」
「…ホントに?」
「ホントだってば。
だから、…その、来いよ。」
なんとも色気のない誘い方。
可愛くもない誘い方。
でも、そんな俺にも
「ふふ。
やっぱり潤が好きだよ。」
