
DAYS
第28章 ヤキモチの答え M×A
俺を、上から見下ろして
汗をかきながら突き上げる姿は
堪らなく格好よかった。
普段の妖艶で、だけど可愛さのある
感じじゃなくって。
…何て言うんだろうな。
男らしいんだよ。
今までは、ずっと俺の下で…いや、
そりゃ時には上のこともあるけど、
どこまでも可愛く、
「鳴いてる」ってイメージしかない訳で。
瞳の奥が燃えてるようで、
その熱が俺にまで伝わってきて熱い。
「…っあっ。
雅紀、ぁっ。」
「声、我慢しないで?」
いつものお返しかってほど、
俺が言わせてきた言葉が返ってくる。
だけど、そんな計算で言ってる訳じゃ
なくって、たぶん
「ほら。息止めちゃってるから。
潤は何にも考えないで、
ただ感じてればいいの。
そしたら体にも力が抜けて、
きっと楽になるからね?」
ほら。平気でこんなこと言うだろ?
ほんっと…溜まったもんじゃないよ。
いつだって、俺のことを想ってる
雅紀の言葉。
やっぱり、俺はいい奥さんもらったよ。
…今は俺が突かれてんだけど。
情事が終わって、
2人でベッドにダイブしてる。
「潤。ごめんね?
腰、辛いでしょ?」
雅紀が泣きそうな顔して、
俺のほうを見てる。
さっきまでの格好よさは
どこへやったんだ。
だけど、これくらいのほうがいい。
あんなにドキドキしてたら
心臓が持たないかさ。
「大丈夫だって。」
「ほんと?
でも、体動かすの辛いでしょ?
お風呂、どうする?」
「行けるって。」
そう啖呵を切って、起き上がっては
みるけど、
激痛ですぐに撃沈した。
「ほら、やっぱり辛いでしょ?」
あーあー。
もう涙が溢れそうじゃん。
「…俺にも甘えて?
いつも俺がしてもらってるから…。」
…そんなこと気にしてたんだ…。
気にしなくていいのに。
だけど、雅紀にこれ以上心配かけるのも
気が引けるから、
「…風呂場まで、連れてけ。」
思い切って、雅紀に腕を伸ばしたら、
嬉しそうにその腕を掴んだ雅紀。
色んな風に育ってく、
俺たちの夫婦生活。
-end-
