テキストサイズ

DAYS

第28章 ヤキモチの答え M×A







S side




結局、相葉くんと潤は
帰っちゃって…。

玄関のドアの向こうに、
2人揃って消えていった。

…仲直り、出来たらいいな。

そんなことを潤の背中を見て
思ったりして。



また1人っきりになった俺。

やっぱり1人の部屋は寂しい。

ましてや、2人暮ししてるから
なおさらそうなんだよ。


「…今日も、帰ってこないの?」


最近、こういうのが多いんだよ。


思い当たるところには、
連絡をいれてみたりする。

智くんとか、
相葉くんと潤のとことか。
共通の友人だったりとか。

だけど、誰のところにもいない
俺の嫁さん。


あんまり長く続いてるもんだから、
1人ぼっちにも慣れてきちゃいそうで。

それが何よりも怖いんだよなぁ…。



「…今日もおひとり様コースかな。」


もう今日は諦めよ。

明日会えるんだから。



…なんて言っても、諦められる
わけがなくて。

だって、奥さんだよ?


それに特に心当たりがないのが、
また怖い。


さっきからずっと、
チラッと携帯を見てはため息をつく。

いつ見たって、
「新着のメールはありません」


この文字ばっかり。
もういいんだよ、その文字は。



「会いたいよ。」


明日も会える。

仕事場で…だけど。


明日は、朝に雑誌の撮影があるだけで、
夕方以降は何も無かった。

それは和も同じだったっけな。



…明日、実家に帰ろう。

潤の話を聞いて、俺は決心してた。

和の両親に、ちゃんと挨拶をするのも
大事なんだけど、やっぱり自分の親にも
言わなきゃいけないんだよな…。


怖い。

とにかく怖かった。


母親は俺たちが、付き合っていることは
認めてくれていた。

だけど、父親は頑として
反対だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ