
DAYS
第28章 ヤキモチの答え M×A
「翔ちゃん、
目の下のクマちゃん、ひどい。」
「やっぱりバレるか…。」
朝イチの楽屋。
潤と仲良く一緒に入ってきた
相葉くんの一言目がそれ。
2人はご丁寧に、手まで
繋いじゃってて。
その調子だと、
ちゃんと仲直りできたみたいだね。
「まーさき。
1番初めにいうこと、
それじゃないでしょ?」
「あ、そうだ。
翔ちゃん、おはよーー♡」
「ハートはつけなくてもいいよ。」
何じゃ、この甘い雰囲気は。
朝から夫婦漫才を見せられてる
俺の気にもなってくれ。
…ただでさえ、昨日和が
帰ってこなくてへこんでるのに。
「はぁー…。」
「大きいため息しちゃって。
まだ悩んでるの?」
潤が、俺の隣にすっと座り込む。
それを見た相葉くんがすかさず、
「あ、翔ちゃん、ずるーい。
俺も座るのー!」
ってやってくるもんだから、
2人がけのソファーが悲鳴を上げてる。
「ごめんね、狭くて。」
なぜか潤が謝ってるし。
なかなかクセのある嫁さんを貰うと、
苦労するよね、お互い。
「今日、親に会いに行くよ。」
「お。とうとう決めた?」
「うん…。」
「なになになになに!?
翔ちゃん、今日何かあるの?」
「雅紀、ちょーっと静かにしようね。」
何だかわちゃわちゃしてる感じを
みたら、肩の力が少し抜けた。
和が来るまでは、
ずーーっと変にドキドキしてた。
どんな反応されるのかが怖くて。
だけど、そんな心配はどこへやら。
入ってきた和は、
「おはよー。」
「おはよ。」
…あれ?
何か…普通、な気がする。
むしろ、いつもよりも
機嫌がいいんだけど。
どういうことなんだろ?
