DAYS
第4章 In Love With Love M×A
A side
手渡された箱を開けると、
ダイヤモンド。
「結婚指輪。やっぱり必要かなって。」
潤が、真剣な顔で俺の目を見つめる。
本気なんだ。
本気で俺のこと、想ってくれてるんだ。
そう考えれば考えるほど、
「…っ。じゅんぅぅ…っう、…ふっ。」
「もー。雅紀は泣き虫さんだね?」
って、背中をぽんぽんと
心地よいリズムで叩いてくれる。
だって、結婚して下さい。って言われたら
泣いちゃうでしょ?
涙腺、崩壊しちゃったよ。
泣いても泣いても止まらなくて、
潤が心配そうに
「雅紀?大丈夫?」
背中を叩いていた手を離して、
俺の頭を撫でてくれる。
幸せってこの事をいうんだね。
「潤…。」
「ん?」
「大好き…っ。」
「俺も。大好きだよ。」
触れるだけの優しいキス。
でも、今日。俺、変だ。
もっと潤が欲しくて。
もっと潤を感じたくて。
「潤……シテ?」
「!?え、雅紀?」
「あ…っ。」
慌てて口を押さえた時にはもう遅くて。
顔がどんどん熱くなってくる。
「あ、いや、違っ、えっと。」
「ほんっとに…雅紀はさ。
無自覚で俺のこと煽るんだから…。」
「…っ。だって…。」
「…だって?」
恥ずかしい。
…でもそれ以上に、潤が欲しいから。
顔だけじゃない。
体まで熱くなってる。
期待してるんだ。
体の奥が疼いて、もう…
「我慢できなから…。
お願い…シテ…。…っ。ふっあ。」
言い切る前に、ベッドに押し付けられて
深いキスを受ける。
「ふあっ、じゅ…んっ、ちょっと待っ」
「やだ。そんな可愛いく誘われたら…
止まれる訳ないでしょ?」
潤の舌が、俺の口内を暴れまわってる。
舌を絡められて、優しく吸われる。
「んぅ…はぁ。」
唇を離されると、潤の瞳は俺を捕えてて。
熱く魘されてるような潤の瞳。
俺の頬に触れたままの右手。
はぁ、って吐く熱い息。
潤のすべてから漂う色気に、
潤のこと、直視できないよ…。
顔を横にぱっと逸らすと、
「雅紀。」
って。
そんな風に呼ばれたら…。
「ちゃんと、俺のほう見ててね?」