DAYS
第29章 エメラルド O×S
腰が重い…を通り越して、痛い。
だるい、だけど幸せな余韻が
部屋中を包み込んでる。
「ヤりすぎた…。」
ベッドの上には、意識を飛ばして
すやすやと眠ってる翔。
汗で張り付いたメイド服をそのままに、
ベッドに沈み込んでる。
「凄かったなぁ…。」
いつも淡白だった俺たちの行為。
無理させちゃ悪いからって、
ずっと大事に抱いてきた。
それで足りるっていったら嘘になるけど、
それもそれで幸せだったんだ。
だけどさ…今日みたいな翔を知ると
もう戻れない。
もしかして、翔も足りなかった?
やっぱり夫婦って似るもんだな。
急激な眠気に襲われて、
まぶたが重くなってくる。
ベッドに沈み込んでしまう前に、
翔のドロドロな体を濡れタオルで拭う。
「俺は…明日でいっか。」
翔の体をキレイにすれば、
達成感と疲労感ですぐに眠くなる。
「…おやすみ。」
ホント、松潤には感謝しないと。
朝、隣がモゾモゾするもんだから
目が覚めた。
「んー…。」
「あ、智くん…。」
おはようと声をかける前に、
布団の中に潜ってしまった。
「翔?」
布団を引っ張っても、
ものすごい力で布団を取ることが出来ない。
「翔の顔、見たい。」
「だって、恥ずかし…。」
ひょこっと、布団から顔だけを
出す翔。
その顔は真っ赤だし。
…可愛すぎんだろ。
何でこんなにも俺の嫁さんは可愛いんだろ。
「出てきてよ。」
そう頼んでは見るけど、
なかなか出てきてくれない。
その翔も可愛いけど、
そろそろぎゅってしたくなったなぁ…。