DAYS
第29章 エメラルド O×S
やっぱり和にメイド服買ってよかった。
だって、最高に似合うんだもん。
何ていうんだろ。
可憐…っていうか、
とにかくそんな感じ。
謙虚さとか、清潔感のあふれる
the メイド!って感じのメイド。
「ご主人様?
お疲れですか?」
いつもよりも少し高めの声。
掠れたいい感じの声が、
耳に届いてくる度に
大きく脈をうつ俺の心臓。
「ちょっと考え事してただけだよ。」
「考え事…ですか。」
ほら、まただ。
首をちょこっと、右に傾ける。
首筋がすっと綺麗に見えて、
それがまた堪らなくセクシーで。
綺麗系、清楚なメイドのはずなのに
どこか卑猥な想像をさせてくる。
俺の脳内変換がおかしい訳じゃ
ないと思うんだよ。
こんなの誰が見たってそうなるって。
「うん。仕事仲間にも、
メイド服贈ったんだけどね、
本当に着るのかなぁって。」
名前は伏せたけど、
すぐに誰のことか分かるように言ってやる。
和は一瞬ピクンと反応して、
難しい表情をしたけど、すぐに
「きっと着ると思いますよ?」
「そう?」
「えぇ。ご主人様のご趣味で
選ばれたんでしょう?
メイド服を贈るなんて、
よっぽどその方が好きなんですね。」
嫌味たっぷりの言葉。
だけど、口調は変わらずメイドさんで。
そのギャップにまでゾクゾクしてくる。
和の瞳の奥の激しい嫉妬が見えれば
見えてくるほど、萌えるってね。
あ、燃えるか。