DAYS
第29章 エメラルド O×S
俺の挑発に乗ってきて、
和のキスはどんどん深くなる。
小さく震えながら、
腕を俺の首のところに回して。
あー…堪んない。
今まで和が受け身だったから、
よく分かんなかったんだけどさ。
和、すんげえキス上手いな…。
俺を離すまいと、絡み付いてくる
舌は甘くて。
だけど、和の舌はじれったく動くから。
蜜を吸えるか吸えないかの、
ギリギリのところをなぞってくる。
やっぱり、こういう駆け引きは
和のほうが上手だ。
震えてるクセに、
絶対に離さないんだよ、俺のこと。
なのに、絶妙なところで
深入りはさせない。
そんな和の甘い罠に、
どんどん嵌ってく俺。
甘い甘い和に、俺、溶けちゃうよ。
長いキスを終えて、
唇が離れると銀の糸が伸びた。
「ん…っはぁっ。
ご主人様?
コレ、どうしたんですか?」
和が指さす先は、
緩く反応し始めてる俺のモノ。
やっぱりバレたか。
実を言うと、だいぶ前からだったんだけど。
「そりゃー、こんな和を
目の前にしたら…ねぇ。」
背中をつーっと撫でれば、
びくっと反応する。
その跳ね方まで可愛い。
手をぎゅっと握って、
ネコみたいに丸まって跳ねるんだもん。
「…は、ぁっ。
翔さ、んじゃないけど、
いいんですか?」
あ…まだ気にしてる。
俺が悪いんだよな。
翔さんにメイド服渡しちゃったから。
だって、翔さんが最近リーダーが
疲れてるから何かしてあげたいって
こぼしてたからさ?
しかも、ちょうどいいところに
サイズ間違えたメイド服あったし。
「こんなにメイド、
世界でどこにもいないよ。」
そう言えば、
今日1番の笑顔をくれた。