
DAYS
第31章 Make your ... O×N
1人、モヤモヤと闘ってた時。
「俺は中学生か…。」
ニノがポツリと零した本音。
「何言ってんの。」
「へ?」
俺の声に、かなり驚いた様子のニノ。
しまった。
俺、「寝てた」んだった。
まだ動揺を隠せない様子で、
起きてたの?なんて聞くから、
「んー…。なんか、起きちゃった。」
とりあえず、いつもよりも
ゆっくりとした口調で喋ってみる。
「俺は中学生か…。」
さっきのニノの言葉の意味を
考えるほど、なぜか胸が苦しくて。
やっぱり、ニノって恋してんだ。
他に好きなヤツがいるんだ。
…他に?
また、ふつりと沸いてくるモヤモヤ。
他のヤツって、どういうことなんだろ。
俺、何言ってんだろ。
そんなことを考えてたら、
ニノが
「珍しいですね、
起こされないで起きるの。」
なんて言ってるのが聞こえるはずもなく、
テキトーにさっきと同じ答えを
返しながら、
また畳に体を沈めていった。
思考回路がぐるぐるしてて、
酔ってしまいそうだった。
目を瞑って、
ゆっくり深呼吸をして。
何も言わずに、ただ丸まってる俺を
ニノは、寝てるって思ったみたいで、
そこら辺にあった(おそらく翔ちゃんの)
ブランケットをかけてくれた。
「やっと寝てくれた…。」
ニノが、本当に小さな声でいった。
だけど、俺には聞こえてるよ。
好きな子のことを考えるのに
俺は邪魔だったのかな。
そう考えたら、泣きそうになった。
