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DAYS

第31章 Make your ... O×N








収録中、いつもよりも
無口な俺をメンバーのみんなが
つっ込んで、フォローしてくれてる。


「リーダー、今日いつになく
寡黙じゃない?」
「ちょっとリーダーとしての
威厳を出そうと思って…。」
「17年目は、そこを目指すの?」


カメラが回ってても集中出来ない俺を
フォローして、笑いまで取ってくれて。


カメラがこっちを抜いていない時、
翔くんが小声で俺に

「智くん、何か悩み事?」
「ううん、大丈夫。ごめん。」
「そっか。」


集中してね、って
喝を入れられちゃった。


だけど、どうしても忘れられない。

恋してるアイツの顔が。



「お疲れ様でしたー!」


みんなが次々に楽屋へと
帰っていって、
荷物をまとめて帰っていく。


「じゃ、お疲れ!」
「俺も、じゃあ。」
「私も失礼しますね。」


ドラマの撮影のある松潤と、
個人での仕事のあるニノと翔くんが
帰っていって、

相葉ちゃんと2人きり。


「相葉ちゃん、今日は?」
「今日はこの仕事で終わりなの。」


何かを期待した、
眩しいほどの瞳が俺を見てる。

何を求められてるのか分からなくて、


「…、ちゃんと休むんだよ?」


精一杯の気遣いの言葉を言ってみれば、

「ぶー…。

大ちゃんのバカ。」
「へ?」
「じゃあ、ご飯でもどう?
とかいう発想ないの?」
「あ…。」


唇をきゅっと尖らせて、
横を向いてる。

その顔は、何だかぽっと赤くなってた。


「じゃあ…行く?」
「…大ちゃんとご飯行ったら、
トイレ行って逃げられるもん。」
「う…。


今日はちゃんと払う!」

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