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DAYS

第31章 Make your ... O×N







訳分からない理由で飲みに行くことに
なって、お店になだれ込んだ。


「お疲れ様ー。」
「おつかれさまー!」


なぜか上機嫌の相葉ちゃんが、
ぷはっといい飲みっぷりで
ジョッキの半分を一気に開けた。


「そんなに急いで飲んじゃダメでしょ。」
「だって、仕事終わりって
美味しいんだもん。」


そう言って、またぐびぐび飲んでる。

これ、潰れちゃわないよなぁ…、なんて
心の中でビクビクしてる俺。


「相葉ちゃん、何か顔赤くない?」
「へ!?」
「そんなに驚かなくてもいいのに。」


相葉ちゃんのオーバーリアクションに
思わずふふっと笑ってしまった。


「お、お酒が…。

そう!お酒が回ってきたの!」
「もう?早くない?」
「早くないよ!」


そう言って、また急いで喉に
流し込んでいってる。

…変なの、相葉ちゃん。




「…でさ、そのあと翔ちゃんがねー」
「うん…うん。」


お酒がだいぶ回って、エンジンが
かかっちゃってる相葉ちゃんが、
すごい熱弁してるけど、

ごめん。
何にも入ってきてない。


ずっと、心の中でモヤモヤが
消えてくれなくて。

それどころか、ずっと頭をグルグルしてて
モヤモヤはどんどん濃くなる。


「あ、ねぇ、大ちゃん。」
「ん?」
「最近、恋とかしてる?」
「…ぶっ。」


相葉ちゃんの突然の質問に、
思わず吹き出してしまった。


「わ、大ちゃん汚っ。」
「何、急にそんなこと。」
「んーん。

ドラマでは、すーーんごくピュアな
恋してるけど、現実はどうなんろって
思っただけだよ。」


恋…かぁ。

ニノもしてるんだよな、恋。



…なんでこんなにニノのことばっかり
気になってんだろ。

俺。変なの。

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