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DAYS

第31章 Make your ... O×N






N side



オフも開けて、
今日は久しぶりの5人での収録。

やっと会えるという気持ちと、
何かややこしい気持ちとが
ごちゃごちゃに混ざって混乱してる。


素直に会えて嬉しいって、
そう思えたらいいのに。



あのあと、結局相葉さんの家に泊まった。


居心地が悪くて帰ろうとしてたのを
相葉さんは分かってたみたいで、

「 気にしないで…っていうほうが
難しいか。」

なんて笑い飛ばして、
柔らかい雰囲気を作ってくれたんだ。



「 ニノが1歩踏み出せないのって、
何か理由があったりするの?」


あの日、相葉さんにそう聞かれた。

確かに、自分に自信がなくて、
傷つくのが怖くてっていうのも
あるんだけど…。


でも、傷つくよりも傷つけるほうが
ずっと辛かった。

翔さんの返事もろくに返せないまま、
大野さんと向き合うことなんて出来ない。



あ…。

また、だ。

俺は、誰かを言い訳にして
結局逃げてるんだ。


今日、かたを付けよう。

ちゃんと言わなきゃ。


ドキドキした気持ちで、
楽屋のドアに手をかける。


「おはようございます。」
「おはよー。」
「おはよ、ニノ。」


楽屋には、松潤以外の姿があった。

いつものように、定位置で丸まって
寝てるあの人が目に入って、
心臓がとくんと跳ねた。


顔が赤くなってないかな、とか、
そんな心配をしながら、
すぐにゲームを取り出す。


チラリと横目で、スヤスヤ眠る
大野さんを見ながら。

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