
DAYS
第31章 Make your ... O×N
O side
モヤモヤする。
イライラする。
見たくもないものを見せられて、
気分がよくなるわけが無い。
収録が終わったら、って言ってた。
…このまま、収録が終わらなきゃ
いいのに。
そしたらニノは、翔くんの所には
行かないのに。
「おーおちゃん。」
そんな俺に話しかけてくれたのは、
相葉ちゃんだった。
「…相葉ちゃんかぁ。」
「何、その反応。
ひどくない!?」
泣いちゃうよ?なんて言って、
泣く真似をしてる。
そんな姿がひどく面白くて、
思わず声を出して笑った。
そんな俺を見て、相葉ちゃんは、
「うん。やっぱりそっちがいいね。」
って、頭をポンポンとしてくれた。
いつだって優しくて。
表裏がなくて、本当にいい人で。
何でそこまで思ってくれてるんだろう。
「ねぇ、相葉ちゃん。」
「んー?」
「何でそこまでしてくれるの?」
「んー…。
大ちゃんが、ニノに笑っててほしい
理由と同じだよ。
好きな人には幸せになって
欲しいでしょ?」
はっきりと、聞こえた。
『好きな人』って言葉。
相葉ちゃんの好きな人って…、
「え?それって…。」
「ふふ…。
とにかく笑っててよ。」
『大好きだから』
相葉ちゃんは、声には出さなかった。
だけど、口でそう伝えてきた。
ありがとう。
ごめんね、相葉ちゃん。
今日、言おう。
ニノに、ちゃんと言おう。
俺の想いを、相葉ちゃんの想いを
無駄にしないように。
ちゃんと言わなきゃ。
『好きです』って。
