DAYS
第5章 Because I love You S×N
一目惚れだった。
嵐のグループが出来る前から、
面識があって。
その時からずっと、ずっと好きだった。
同じグループのメンバーになって、
付き合いが長くなるほどに、
深くなるほどに、
翔さんを知るほどに、
どんどん好きな気持ちは大きくなった。
ガチガチに緊張して、
考えてたセリフも全部吹っ飛んでて、
最後は泣きじゃくってたっけ。
自分でも何を言ってるのかわからない
ような告白だったのに、
「ありがとう。俺も好きだよ。」
って、抱きしめてくれて。
もっと涙が止まらなくなったんだよな。
そのことを相葉さんに伝えたら、
「おめでとう!!」
って、自分のこと以上に喜んでくれて。
…泣いたなぁ、あの時。
好きになったのも、
告白したのも、
全部俺からで。
だから、不安になるんだ。
俺だけが好きなんじゃないかって。
「ーノ、ニノ。」
「え?」
「え?じゃないよー。さっきから呼んでる
のにさぁ。
どこでお酒とか買ってく?」
「分かんないから任せる。」
「んー。じゃあ、いつも行ってるとこでいい?」
「うん。」
相葉さん相手なら、こんなに喋れるのに。
どうして素直になれないんだろ。
相葉さんが車を走らせた先は、
すごいお洒落な酒屋だった。
「え。ここでお酒買うの?」
「え?うん。じゃ、買ってくるから、
車の中で待ってて。」
「俺も行く。」
「大丈夫。疲れてるんでしょ?
すぐ帰ってくるからね。」
そういって、いそいそと店の中へと
消えていく相葉さん。
自分だって疲れてるくせに…。
俺が飲みたいって言ったら、
嫌な顔せずに承諾してくれて
その上買出しまでしてくれてる。
どこまでお人好しなんだか。
変わらずにずっと、優しくしてくれてる
ところ。
そういうところに、いつも救われてる。
愛してるって、
好きだなって思うのは翔さんなんだけど、
俺が生涯1番感謝するのは、
たぶん相葉さんだと思う。
俺、友達少ないから。
ここまでしてくれてる人は貴重で、
大切で。
今の相葉さん、羨ましいよ。
潤くんと本当に幸せそうで。