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DAYS

第5章 Because I love You S×N



そんなことを考えてるうちに、

「お待たせー。」

相葉さんが物凄い勢いで帰ってくる。

「そんなに急がなくても良かったのに。」
「ううん。そんなに急いでないよ。
それに、ニノちゃんは寂しがり屋さんだから。」

ふふって笑ってドヤ顔してる。


嘘つけ。
髪の毛、めっちゃ乱れてんぞ。


優しい相葉さんのことだから、
走って買ってきてくれたんだと思う。
ほんと底なしのお人好しだな。


「それにしてもここさ。
酒屋なの?ってくらいお洒落だね。」
「でしょ?潤の行きつけなんだ。
よくここに買いにくるから。」


幸せそうな顔で俺に話す相葉さん。

本当にラブラブだなぁ。
Jと相葉さん。
Jと相葉さん…。
……ダメだ、想像しちゃダメだ。


「もうこのまま家行くけどいい?」
「俺は大丈夫。」
「じゃあ、出発しんこー!」

車内に、相葉さんの明るい声が響く。
口では、
「うるさい!」
って言うけど、こういう所に救われたり
してるのは内緒。




「はい。入って入って。」

家に着くと、玄関でちょっともたついてる
俺を急かしてくる。

「そんなに押すなやー。」
「だってニノ遅いんだもん。
もー、早くしてよね。」


そんなしょうもない会話をしながら、
リビングへと向かう。

いつ来ても相葉さんの部屋は綺麗で。
なーんか落ち着く。


子供の頃からの付き合いで、
随分長い間一緒にいる俺たち。

好みとか、なんか似てきちゃってて。
ブラックコーヒーを飲むタイミングまで
揃ってきちゃってて、そろそろ怖い。



何度も来てる相葉さんの部屋のリビングの
ラグの上に座る。

「初めはビールかな?」
「じゃ、かんぱーい。」


グラスを鳴らして、喉を潤す。

何か今日は、ごちゃごちゃしてるからなのか。


気がついたら、缶ビール3本をすでに
空けてて。
そんなに強いわけじゃないのに、
調子に乗っちゃったな。


「ちょ、ニノちゃん。ペース速いよ。」
「うっしゃい。飲みたいの。」
「もー…。何があったの?」


いつも優しく皆をみてる瞳が、俺を
覗きこむ。


その優しさがあったら、
こんなことで妬いたりしないのかな?

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