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DAYS

第5章 Because I love You S×N



俺ばっかり、ヤキモチ妬いて。
翔さんは大人だから。

俺ばっかり、余裕なんてなくて。
翔さんは大人だから。


同じメンバーでも、他の誰でも
翔さんに触れてたら

「触れるな。」

って、睨みたくなるけど。
ぐっと我慢する日々。


ぐるぐると黒い感情が
俺の中でどんどん大きくなってる。

こんなに好きなのに…。
好きだからこそ、言えないでいることもあって。



「こんな感じで、ごちゃごちゃしてる。」
「なるほどね。」


真剣な表情で、俺の話を聞いてくれてる。

つい頼っちゃうけど、いつも親身に
なって聞いてくれてる。


「会いたいよ…。」
「素直になればいいのに。それを
俺じゃなくて、翔ちゃんに言わなきゃね。」


言えてたら苦労してないよ、あいばか。

いつの間にか、缶ビールは全部空にしてて。
仕方なく、相葉さんが開けてくれた
ワインも半分近く飲み干していた。


「んん。相葉さん、ワインもう一杯注いで。」
「ちょ、ニノ!飲みすぎだよ!」
「飲まなきゃやってられない。」
「俺じゃ手に負えなくなったら
どーするの!?」


止めてくれる相葉さんの
優しさも無視して、グラスにワインを
注いでいく。

それをぐっと喉に通した時には、
酔いが回ってて。
相葉さんがどこかに連絡してるのなんて
気づかなかった。


いい感じに酔いが回ってきたら、
今度は眠たくなってきちゃって。

ラグにごろんと寝転がってたら、

「ここで、寝ないでよ!?」
「んー…。」
「もー。」

って言って、俺を抱えてソファーに
寝かせてくれる。

タオルケットを上からそっと
かけてくれた。
頭をぽんぽんと撫でてくれるのが
優しくて、柔らかくて。


「相葉さんのこと、好きになれたら
よかったのにな。」
「…ニノ?」
「相葉さんが恋人だったら、
よかったのにな…。」
「どうしたの?」

心配して、俺の顔を覗きこむ相葉さんに
軽いキスをする。


でも、やっぱり違うくて。

「相葉さんじゃないんだよな。」
「おい。ひどい。」

二人で爆笑してたら、

「…和?」
「雅紀!?」


リビングの入口のほうに、
Jと…翔さん?

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