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DAYS

第5章 Because I love You S×N



S side

智くんに言われるまま、楽屋を
飛び出したあとは、予約してあったお店に
向かっていた。


和、どうしたんだろ。
いつもと違ってたような…。


そんなことを頭で考えてたら、難しい顔を
してたみたいで、


「翔ちゃん。怖い。」
「へ?」
「ぶっ。今度は間抜けな顔だ。」


ひどい。
人の顔みて笑うなよ、大野智さん。


「何?なんか考え事?」
「いや…ちょっとね。」
「ふーん…。ニノのことか。」
「そーなんだよ…って、え!?」


運転していることも忘れて、
慌てて智くんのほうを見る。

ってか、誘ったんなら運転してよ…。
出来ないのか。うん。

「わぁー!翔ちゃん危ないから!」
「あ、あーうん。運転してたんだ。」

ハンドルを握り直して、前を見据える。


「気付かないと思ったの?」
「いや、何も聞いてこないから、
まだ知らないんだと思っててー」
「甘いな。二人ともバレバレなんだもん。」


ふふって笑う智くん。
敵わないなぁ。

「なんか、今日のか…ニノ、
変じゃなかった?」
「和って呼んでるんだ。

あー、確かになんか寂しそうだったね。」
「でしょ?何かあったのかなぁ?」


思いだせる限り考えるけど、
全くわからなくて。

どうしたものか。と話してた間に、


「あ、翔ちゃんここに車止めて。」
「はいはい。」


お店に到着したみたいで、
智くんに言われるがまま車を駐車する。

着いた先はイタリアンレストランだった。

「すごいお洒落なとこだね。」
「でしょ?個室だから安心だし。

あ、仕事終わったら、潤くんも来るって
言ってたよ。」
「なかなか珍しいメンバーだね。」
「確かに。
お腹すいたー♪」


メニューを見ると、すぐに店員さんを呼んで、
3分もかからないうちに、

「かんぱーい。」
ってなってて。

それからは、ずっと他愛ない話をしてた。
最近の状況とか、
今日の収録のこととか。

そうこうしてると、

「お疲れ様でーす。」
「あ、潤くん。」


仕事を終えた松潤が来て、
ますます盛り上がってくる。

智くん酔っぱらってるし…。
運転手の俺はコーラって…。

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