DAYS
第5章 Because I love You S×N
S side
「寝ちゃった…。」
俺の腕の中で、くぅーくぅ寝てる和。
その寝顔は、幼くて。
天使みたいに綺麗で可愛いくて。
さっきまで泣いてたから、涙の後が
ばっちり残ってる。
「ヤキモチ妬いてたんだ…。」
誰もいないリビングで、ポツリと呟く。
俺、愛されてんだな。
っていう喜びから、ふふっと笑みが漏れる。
だけど、それと一緒に
「…泣かせちゃったな。」
その気持ちが心の中でモヤモヤしてる。
もっと早くこうしてたら、
和は泣かないですんだのかな?
和の髪の毛をサラサラと撫でると、
「んっ…。しょ、さぁー…ん。」
寝惚けて俺の名前を呼んでる。
夢にまで、俺と一緒なんだ。
しばらく和を眺めてたら、
「あ、ここ相葉くんの家だ。」
ってことに気付く。
肩を揺すって、
「和。和ー。」
声をかけるけど、
「んぅ…。ふ…んんっ。」
悩ましい声が返ってくるだけで、
一向に起きる気配がなくて。
「起きてよー…。」
起きてほしくて、
気づいてほしくて、
和の顔に、いくつもキスを落とす。
「んぅ?しょ、さん?」
「起きて。帰ろっか。
ここ、相葉くんの家だよ。」
「眠たい…。」
そういってまた瞼を閉じようとする和を
何とか立たせて、リビングを出る。
「帰るって言わなくても大丈夫かな?」
「やめたほうがいいんじゃない?」
「え、でも一応さ。」
引き止める和を他所に、寝室の扉を
開けようとすると、
「んんん。あっ、はぁ、じゅんっ。」
「俺以外のやつと、キスしちゃうなんて。」
「ごめん…ってばぁ、あっあっ。」
「ダーメ。今日はお仕置きだから。」
あああああ!
「だから言ったじゃん。」
すっかり目が覚めてる和に突っ込まれる。
ごめん。松潤、相葉くん。
とにかく寝室を離れて、
「お邪魔しましたー…。」
って、色んな意味を込めて挨拶しておく。
車に乗り込むと、
「え、ちょ、和?んんっ。」
いきなり深いキスをされる。
和からなんて、滅多にないから
嬉しいん…だけど。
「っはぁ。和、家に帰るよ。」
「…もっとキスしたい。」
…すーごい素直じゃないですか。