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DAYS

第33章 交接 -deep night- ANOS×M





「ちょ、ニノ!」
「もうちょっと言い方があんだろ!」


大野さんと翔さんが、俺を軽く睨み
ながら言う。

空気は最悪だ。

俺がそんな空気を作ってるのは
分かってる。


でもさ?

大野さんも翔さんも、相葉さんを
庇うような感じでいるけど


「2人だって、同じようなこと
思ってるんでしょ?

遠回しに言ったって、結論は
同じです。
どうせいつか話さなきゃいけないって
分かってたんでしょう?」


2人が俯いて、黙り込む。

図星なんでしょ?その反応は。
いつかははっきりさせなきゃいけないって、
分かってたってことなんでしょ?


相葉さんを見てみれば、
今にも泣きそうな顔をして皆を見てる。

その顔に、ズキッと胸が痛むけど、
だけど言わなきゃずっとこのまま。


「俺も潤くんが好き。」


ここで言わないのは、ずるいと思った。
ちゃんと言わなきゃずるいって。


「潤くんとはセフレだよ。」
「…え?」
「おい!本当にいい加減にしろよ。」
「翔さんだって同じだろ!」


思わず声を荒らげてしまった。
お酒も入っているからか、感情が
荒ぶってるらしい。


机にバンっと拳をぶつける。

ジョッキに入ってたビールが
波打って、机にこぼれた。

そんな状況でも、誰も動かずに
ただじっと俺の方に目線が集まる。


「セフレって…。」
「相葉さん以外、皆そうですよ。

俺だって、翔さんだって、
大野さんだって。」
「別にセフレじゃー…」
「同じでしょ?

恋人でもないのに、やること
やってんだから。」


「セフレ」「やることはやってる」

その言葉に、愕然としてた相葉さんが、
動いた。


と思うと、俺に平手打ちが飛んできた。

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